去年の株式市場を振り返り、それを踏まえ今年の予想をする

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

去年もおととしに続き新型コロナウィルスパンデミックの影響が残り、非常に厳しい年となりました。しかし、株式市場は堅調に推移し、着実に利益を上げた方も多いのではないでしょうか。ただし、今年がどうなるかということはわかりません。評論家をはじめいろいろな方が今年の予想を述べていますが、概ね厳しめの予想のような気がします。なので、心配になっている人も多いでしょう。去年を振り返ってみると、新型コロナウィルスパンデミックの影響が続く中、皆が悲観的な予想をしていましたが結局は株価は上昇しました。つまり予想はあくまで予想であって、実際にどうなるかはわからないのです。そのことを肝に銘じ、周りに流されることなく着実に投資をしていくことが大切だと思います。そういうわけで今日は今年最初の投稿ということなので、個人的な去年の振り返りと今年の見通しについて述べてみたいと思います。

自分自身の去年一年間を振り返って

去年は新型コロナウィルスパンデミックの感染が拡大する中で新年を迎え、本当にどうなってしまうんだろうという感じでいたことを覚えています。年末年始はいつも実家に帰省するのですがそれもできず、一人さみしく新年を迎えました。それでも今頑張れば必ずまたいつものような日常が来ると思っていましたが感染拡大が続き、去年はほとんど遠出や外食などをすることもなく終わってしまいました。本当に異常な一年だったと思います。最近は感染も収まってきており、少しずつ活気が戻ってきたような気はしますが、海外では再び感染が広がってきています。日本も若干ですが、感染者数は増加傾向です。そのため今年もどうなるか全く予想はできません。一年後も同じようなことを言っているかもしれませんし、そうではないかもしれません。いずれにせよ私個人にできることはあまりありませんが、きちんと感染症対策はして、少しでも早くいつもの日常が戻るように頑張っていこうと思います。

パンデミックは続くも株式市場は堅調に推移した

投資環境を振り返ってみると、現実社会での混乱とは打って変わって株価は堅調でした。相変わらず日本に株価はさえませんが、米国など世界の株価はすでに新型コロナウィルスパンデミックの影響を織り込み、その後の成長を見込んだ動きをし始めています。正直ここまで株価が上昇するとは思ってもいませんでした。大規模な金融緩和などの経済対策が行われたので、ある程度の株価の下支えはされるとは思っていましたが、ここまでの上昇というのは意外です。それだけ、実体経済自体は好調であるという証なのでしょう。パンデミックの影響により、経済活動自体は抑制されていますが、企業の収益環境などは大きな問題を抱えているわけではないので、この問題さえなくなってしまえばまた成長は続くと市場は見ているのです。実際米国はもちろん、日本の企業も過去最高益を上げている企業はたくさんあります。新型コロナウィルスパンデミックの影響下においても順調なのですから、これが落ち着いてしまえばさらなる成長も期待できるでしょう。そういう期待を込めて株式市場は堅調だったのだと思います。

米国市場についてはインフレとFRBの動向に注意が必要

今年の株式市場についてどうなるかというのは正直わかりません。楽観論から悲観論までさまざまありますが、絶対にこうだというものはないと思います。何度も言いますが、予想はあくまで予想であり、絶対ではありません。そのことは十分に肝に銘じておくべきです。そのうえで個人的な予想ですが、去年ほどの上昇はないにしろ、大きな下落はないと思っています。米国市場ではやはりインフレが大きな問題となってくるでしょう。FRBは早期のテーパリング縮小と利上げを発表しています。おそらく今年中に金利は1%程度にはなるかと思いますが、6%を超える消費者物価を抑制させる効果があるとはとても思えません。なので、このインフレというのは長期化する可能性が高いと思います。FRBがインフレ抑制に急に強硬な姿勢になり、利上げペースをさらに加速させるなどのサプライズが起これば株式市場から急激に資金が逃げ、株価が下落するかもしれません。しかし、今発表されている利上げ程度であれば株式市場には大きな影響はないと思われます。だからこそ今のところ市場は大きな反応を示していないのです。経済的なダメージを極力抑えつつ、インフレを抑制するという非常に難しいかじ取りをFRBには求められますが、今のところはうまくいっているのではないでしょうか。しかし、予想通りに進む保証はないのですから注意は必要です。特に今年は消費者物価の推移とFRBの政策についてはきちんと見ていく必要があるでしょう。

日本市場は米国と岸田政権次第

日本については基本的に米国次第で何とでもなると思います。米国が上がれば上昇するだろうし、下落すれば下がります。日本に限らず、世界の株式市場は米国の動きに連動して動きますので、日本企業や政府が何をやろうとも大きな上昇をするということはないでしょう。しかし、先ほども言いましたが日本企業は業績自体は非常に良好です。過去最高益を出している企業もたくさんありますし、業績予想も順調に伸びるとみているところも結構あります。にもかかわらず、あまり株価が上昇していないのです。その証拠に日本市場のPERはたしか15倍程度しかなく、非常に割安に放置されています。なので投資先を見つけるのは意外と簡単かもしれません。私のようなバリュー投資をしている人にとって、日本株は絶好の投資タイミングなのです。心配事としては米国市場をはじめとした海外要因と、日本政府の政策です。海外要因については正直どうしようもありませんが、日本政府の政策については本当に心配でなりません。岸田政権はまともな成長戦略を全く出してきません。その代わり金融所得課税の見直し等、増税や規制の動きはどんどん出てきます。これでは株式市場は上昇するはずがありません。民間企業が頑張っているのに国が足を引っ張っている状態です。本当になんとかしてほしいところですが、あまり期待できそうもないかなと思っています。そして、今年は参議院選挙があります。これを過ぎるともう3年は国政選挙がありません。なので仮に与党が勝った場合、どんなに国民から批判される政策であろうとも無理にでも通してくる可能性があります。個人的にはこの流れで金融所得課税など増税策が実行されるのではないかと心配しています。日本企業自体は好調なのに、愚かな政策のせいで株価がさえないとなれば投資家としてはもう日本市場には投資しなくなるでしょう。そうならないことを切に願うばかりです。

まとめ

今日は一年のはじめということで去年を振り返り、今年の株式市場について考えてみました。現実社会は依然厳しい状態が続きそうですが、それがそのまま株式市場に反映されるわけではありません。なのできちんと企業業績や各国の政策などを見ていく必要があるでしょう。そうすればどのように投資をすればいいのかが分かってくると思います。米国については大きく下げることもあるかと思いますが、結果としては緩やかな上昇となるような気がします。インフレは大きな問題ですが、実体経済に大きなダメージを与えてまで何かをやろうということにはならないと思います。であれば株式は少なくとも大きな下落はしないだろうと思います。日本株についてはほぼ米国次第というところですが、政府が変なことをすれば大きな下落もあり得ると思います。少なくとも政策によって大きな上昇をするということはないでしょう。岸田政権はそのようなことをやる政権ではありませんし、やろうともしていません。なので、とにかく余計なことはしないでほしいと願うばかりです。投資スタンスとしてはやはり米国を中心に今まで通り、インデックスや安定した優良株に投資していくつもりです。日本についても企業業績はいいし、非常に割安なので投資は継続しますが、あまり投資額は増やさないつもりです。やはり政権の政策が心配でならないからです。まあ、結局のところ年が変わっても変わらずいつも通りってことですね。