金利が上昇することが予想される中、どのような姿勢で投資をすればよいのか

米国ではFRBが金融緩和政策の転換を発表し、いよいよ経済を正常な状態へ戻す動きが進み出しました。そのため、今後の金利動向は非常に注目されるところであり、投資家としても注意して置かなければならないところです。ですが結局のところ、個人投資家にできることというのは限られており、特に長期投資家にとっては実のところどうでもいい動きだったりもします。そういう意味では何が起きようとも淡々と投資を続けていくのみというところです。もしかすると、最近の金融政策の変化によって不安を憶えている人もいるかもしれません。そういう意味でも今日は今後の金利動向によってどのようなスタンスでいればいいのかについて考えてみたいと思います。

長期金利は上昇が見込まれる

現在、FRBが政策金利の引き上げを発表して以来、米国の長期金利は上昇をし始めています。金利の上昇というのは基本的には株式にとってマイナスです。なのでこのまま長期金利が上昇をしていくのであれば株価はいずれ下落を始めるでしょう。今のところは企業業績も好調であり、株価もそこまで下落しているようには見えません。特に原油高などを背景に資源関連銘柄は上昇を続けています。特に景気後退局面では米国株というのはいわゆる「最後の一上げ」が存在することは経験則としてわかっています。このように金利が上昇し始め、景気後退に入る直前には株価が一時的に上昇するのです。このあたりは投資家のジム・ロジャーズ氏などがよく話していることであり、まさにこれからその一上げが起きるような動きを市場は示しています。

今後の経済状況がどうなるのかはわからない

問題はこの景気後退がどのようなものになるのかがわからないことです。楽観的な人では今年中にも株価は持ち直し、S&P500は上昇するという人もいますし、今後10年は景気後退が続くという人もいます。これらの意見のうち、どれが正しいのかはわかりません。それはいずれ歴史が証明することになるでしょう。正直なところ、ウクライナ情勢や中国の問題などを見ると、とても楽観できるような状態ではないと思います。ただ、過去を振り返ると大きな世界大戦や自然災害など我々の社会を根本から揺るがすであろう自体が起きても結局は経済は成長し、株価は上昇してきたのです。この事実は変わりません。その当時を生きている人たちは、このような経済成長をした世界や株式市場の動きを予想できていなかった可能性が非常に高いと思います。特に戦争のときなどは明るい未来など描けなかったでしょう。ですが、それを乗り切ってしまえば人は成長の歩みを止めることなく進めていくのです。なので今後も超長期で見れば経済は成長をし、株価もそれに合わせて成長を続けていくのだと思います。

何が起きようとも投資は続けるべき

そういう意味でも個人投資家がやるべきことは唯一つ、何が起きようとも株式市場から撤退することなく、淡々と投資を続けることです。どんなに悲観的な状況でもそれが永遠に続くなんてことはありません。もし、そのような事態になったのであれば、それは自由な資本主義が終焉するときであり、お金など持っている意味はなくなるでしょう。なので何が起きようとも、株式市場から撤退するべきではないと思います。

まとめ

今日は今後金利が上昇することが予想される中、どのようなスタンスでいればいいのかについて考えてきました。個人投資家にできることは限られています。その中で最大限の結果を求めるのであれば長期の視点での投資を続けることだと思います。もちろん、短期売買など他の方法でも資産を築くことは可能でしょう。それができるという人はそうすればいいと思います。ただ、誰にでも実行可能であり、より確実な方法というのはやはり長期投資以外にないと思っています。長期投資であればこのような短期間での経済状況の変化というものは大した問題ではなくなります。なのでなんの才能もない個人投資家にとってはこれ以上の投資方法はないでしょう。そういう意味でも私は何が起きようとも株式投資を淡々と続けていくつもりです。