今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下のとおりです。

4日:ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演

5日:2月サービス業PMI、1月製造業受注、2月ISM非製造業景況指数、2月耐久財受注確定

6日:2月ADP雇用統計、1月JOLT求人、1月卸売売上高、FRB地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表、パウエル議長の下院金融サービス委員会での証言、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が司会、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁演説

7日:1月貿易収支、10-12月期非農業部門労働生産性、単位人件費、週次新規失業保険申請件数、パウエルFRB議長、上院銀行委員会での証言、メスター米クリーブランド連銀総裁が講演

8日:2月雇用統計、ウィリアムズ米NY連銀総裁が講演

引用:ザイFX!より

今週は非常に重要な経済指標の発表やイベントが多くあります。雇用統計を始めとした労働市場関係の指標や地区連銀報告、いわゆるベージュブックやパウエル議長の証言を始めとしてFRB高官の講演が多く予定されています。そういう意味で市場はこれらの発表で大きく動く可能性があるでしょう。雇用統計についてはどのような結果になるかわかりませんが、これまでのように予想外に強い経済指標となる可能性も十分にあるでしょう。しかしながら、FRBが金融政策を転換させるのには相当の証拠が必要であると考えられるため、少々の好材料では現状は何も変わらないものと見られます。これまでも各種インフレ指標は上下を繰り返しながら推移してきており、短期的な動きというのはあまり参考にならないと見られます。FRBもより確実な証拠が必要としており、単発での好材料というや悪材料というのはあまり参考にはならないでしょう。そういう意味ではより多くの確証が得られるまで利下げの判断は見送られると見られ、今の所予想されている6月の利下げという時期が大きく変更されるということはないのかなという印象です。今週はそれらを判断するための材料が多く提供される見込みであり、そのあたりに注意しておいたほうがいいのかなという感じです。