投資をするうえでわからないものには投資をしてはいけない

投資の世界で成功するのは大変なようでもあり、意外と簡単なようでもある気がします。どの商品が今後伸びていくのか、またはもう終わってしまったものなのかを判断するということはなかなか難しいものです。そして、その基準や能力というのはすべての人が同じようなものを持っているわけではありません。成功している人たちは、皆それぞれ自分の得意分野を持っていて、その特異なことに集中しているような印象があります。逆に失敗している人というのは余計なことを考えてしまったり、周りで儲けているからと自分の得意ではないことをしようとして失敗するということがよくみられます。自分にとって、どうすればより効率的に資産を増やすことができるかということを理解するということは、非常に重要なことです。

わからないものには投資をしてはいけない

ヘッジファンド大手シタデルのケン・グリフィン氏が投資家がなぜ失敗をしてしまうのかということについて述べていました。

自分の専門でない分野に投資することだ。何かをうまくやれたからといって、他のこともとてもうまくやれると仮定してしまうんだ。そんな簡単なことじゃない。

引用:The Financial Pointerより

この発言については非常に共感するところです。人間は過去に経験したことと同じことが未来にも起きると思いがちです。しかし実際のところそんなことはありません。もちろん歴史を学ぶということは非常に大切ですが、あくまで過去は過去です。未来を保証するものではありません。その理屈を学ぶことは大切ですが、結果だけを見て判断してはいけないと思います。

他の分野にも同じことが通用するとは限らない

また、自分がうまくいったことを他の分野に転用しようとすることも難しいといっていますが、これも当然でしょう。例えば株式と債券ではその性質というのは全く違います。もちろん投資商品として共通するものもあるでしょうが、異なることも当然ながらたくさんあります。なので、株式の理論を債券に単純に当てはめるというのはよくありません。同じ株式でも自動車産業と電器産業では当然動きは違いますし、同じエネルギー産業でも川上なのか川下なのかによっても大きく異なってきます。そうなれば当然投資戦略も変わってくるし、結果も違ったものになります。

一番になる必要はない

このように投資をするうえでは自分の能力に合った分野に投資をするということが非常に重要です。よく知りもしない分野への投資というのは非常に危険なのです。わからないものには投資をしてはいけないとよく言いますが、それは本当にそう思います。何もすべてにおいて完璧にする必要はありません。自分の目標を達成できればいいのであって、周りがどうなろうが関係ないのです。何か特別儲かる商品があるからそれを買わなければいけないとか、そういうことはないのです。

まとめ

今日は投資において投資家が侵す間違いについてみてきました。何かうまくいったら次も同じようにやればうまくいくと思ってしまうことはよくあることです。しかし、そんな保証はどこにもありません。むしろそれは大きな罠だと思った方がいいです。未来に絶対はありません。なので常にリスクを考えて、何が起きてもいいように準備しなければならないのです。あくまで自分の目標を達成できればいいのです。周りがどうなろうと関係ありません。きちんとした目標設定ができているのであれば、あとはそこを目指して進むだけです。よそ見をすることはありません。