今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下のとおりです。

8日:3月卸売在庫確定値、FRBシニアローンオフィサー調査

9日:バイデン大統領が債務上限を巡り上下院の指導者と話し合い、ウィリアムズNY連銀総裁が講演、

10日:4月消費者物価指数(CPI)

11日:週次失業保険申請件数、4月生産者物価指数(PPI)

12日:5月ミシガン大消費者信頼感指数、

引用:ザイFX!より

今週注目されるのはインフレの動向を確認するという意味でも消費者物価と生産者物価の数値には注目が集まるところでしょう。インフレ圧力は依然として健在です。一時期よりは落ち着いてきたとはいえ、とても安心できる状態とは言えません。目標とする2%の物価目標へと下落する雰囲気はまったくないと言っていいでしょう。その様な中で先日発表された雇用統計では依然として労働市場がタイトであることが確認されています。労働市場がいまだインフレ圧力を強めている状態で、物価の動向でもインフレが強く確認されるようなことになればFRBとしては引き続き引き締めの手を強めていくしかないのではないかと思います。相次ぐ金融機関の破綻により経済への配慮を多方面より要望されているところですが、そのあたりとのバランスをどうとっていくのかということはなんとも言えないというところです。インフレ圧力が弱くなっているのであれば一旦利上げを停止するという判断もしやすいのかなと思いますが、インフレが依然として強いとなれば判断は分かれるところだろうと思います。そういう意味でもなんとか物価の落ち着きを期待したいところです。