楽天証券が購入時手数料無料の米国ETFのラインナップを拡充させた

米国株に投資する個人投資家にとって非常にうれしいニュースが発表されました。楽天証券が、購入時手数料無料のETFを6本追加し、合計15本のETFが購入時の手数料が無料となるようです。これは非常にうれしいニュースです。というわけで今日はこのニュースについてみていきたいと思います。

楽天証券での購入時手数料無料の米国ETFが6銘柄追加される

楽天証券では従来より米国株のETFが無料となる商品が存在していました。今回はそのラインナップに新たに6つのETFが加わり、全部で15本のETFが購入時の手数料が無料となるようになりました。

  • QQQ インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF
  • SPYD SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
  • VGT バンガード 米国情報技術セクター ETF
  • EPI ウィズダムツリー インド株収益ファンド
  • AGG iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF
  • IYR iシェアーズ 米国不動産 ETF
  • VT バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF
  • VOO バンガード・S&P 500 ETF
  • VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
  • SPY SPDR S&P 500 ETF
  • RWR SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF
  • GLDM SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
  • AIQ グローバルX AIビッグデータ ETF
  • FINX グローバルX フィンテックETF
  • GNOM グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF

引用:楽天証券より

この商品ラインナップは同じようなサービスをしている他の証券会社よりも充実したものであり、より個人投資家の選択肢を広げるという意味でも、とてもいいサービスです。米国のETF購入時の手数料無料のサービスは最近無料化の動きが進んでおり、これからもこのような動きは続いていくかもしれません。そうであれば個人投資家にとっては非常にうれしい動きであるため、これからも各証券会社間での正常なサービス競争が続いていくことが期待されます。

商品数はネット証券でも最多だが、ラインナップはもう少し違ったものがよかった

先日もSBI証券が同様のサービス拡充を発表しており、それに追随する形になりました。内容としてはSBI証券のものと大きな差はないような気がします。SBI証券は全10銘柄なので、商品数としては楽天証券の方が大きくリードしています。しかし、その中身については個人的にはそれほど両証券会社に差はないように感じました。個人投資家に人気のVTやVTIなどの米国や世界株式に連動するETFはどちらも取り扱っていますし、今回新たに加えられたものの中でも特に人気のありそうなQQQやSPYDといったものは、どちらでも取り扱いがあります。そういう意味では2つの証券会社の間に大きな差はないように思います。楽天証券は今回は後追いの形になったのですからもう少し魅力的なETFを追加してほしかったなという思いはあります。具体的にはVYMやHDVなどでしょうか。それらの個人投資家に人気の商品を取り入れていればもう少しインパクトはあったのではないかと思います。

まとめ

今日は先日発表された楽天証券の米国ETF購入時手数料無料のニュースについてみてきました。このような個人投資家にとって有益なサービス競争は大歓迎です。今後もこのような動きが続いていくことを期待したいところです。今回の発表は個人的にはもう少し対象銘柄が違っていた方がうれしかったですが、それでも十分素晴らしいものであることには違いありません。特に楽天証券は利用している個人投資家も多いでしょうから、この恩恵を受ける人も多いでしょう。楽天証券はポイント制度の改悪など最近はサービス低下が多く印象に残っている感じがします。しかし、今回の発表は非常に素晴らしいものであり、特に証券会社のサービスの根幹にかかわる部分であるため、ポイントサービスのように安易に改悪されることはないのではないかと思います。特にライバルが同じようなことをやっているうちは変更されることはないでしょう。そういう意味でも今後もより良いサービスが提供されることが期待できそうです。