来年は2024年は円がかなりのパフォーマンスを期待できるのかな?

2023年もあと一ヶ月ほどで終わるという段階へ来ました。今年も色々とありましたが、来年はどのような年になるのでしょうか。為替についてはおそらくは多くの人が円高を予想しているのではないかと思われます。日本は金融緩和は少なくともこれ以上に進むということはなさそうです。対して米国はインフレも落ち着きを見せ始め、更に景気減速懸念もあることから弱含む可能性が非常に高いです。そういう意味では来年は円が大きく買われる可能性が高いと言えるでしょう。

2024年のドル円は円高方向

来年の為替市場について以下のようなニュースが出ていました。

ピクテ・アセット・マネジメントでは、日本銀行が金融政策を来年さらに正常化させるとの期待を踏まえ、円を2024年のトップ推奨に挙げている。同社のチーフストラテジスト、ルカ・パオリーニ氏が明らかにした。円は今年、主要10通貨の中で最悪のパフォーマンスとなっている。

  同社では、円は対ドルで1ドル=135-140円に向かうと予想。日銀は早ければ1-3月(第1四半期)にもマイナス金利から脱却し、他国・地域の金利が上昇しない限り、円上昇につながる可能性があるとしている。

  ピクテ・アセット・マネジメントのエコノミストも日本経済に関して強気な見方をしているという。

  米経済が「異例」の年を経て減速するのに伴い、ドルは少なくとも5%下落するとの見通しも示した。

  ただし、日本のインフレ容認姿勢は円上昇を抑える可能性もあると指摘。「日本では、インフレは賃金などを上昇させる手段であり、ポジティブなものとみられている」とし、「日本にとって、これは正常化の一環だ」と続けた。

  世界的なリセッション(景気後退)となれば、円は同社の目標以上に上昇するだろうとも予想。ただ、こうしたリセッションは同社の基本シナリオではないという。

引用:bloombergより

このように来年は日本円が主要国通貨の中でも非常に良いパフォーマンスを上げると予想されているようです。日本についてみれば長く続いてきた緩和政策がようやく終わりに近づいてきています。すぐに金利が引き上げられるとは流石に思いませんが、これまでの緩和政策の終了はなされる可能性が高いと言っていいでしょう。そして賃上げ等の効果がようやく現れることで日本経済もようやく上昇傾向を示す可能性も十分にありえるでしょう。対して米国はインフレが落ち着きを見せたことにより利上げは終了したとマーケットでは見られています。もちろんこの判断が正しいかどうかはわかりませんが、これまでのような引き締めが来年も続くというのはなかなか考えられないところです。経済についても減速の兆候が見られ始め、労働市場も悪化の兆しが見えています。そういう意味で2024年の米国経済はあまり良いパフォーマンスが期待できないと見たほうがいいでしょう。以上のことを踏まえると金融政策もやや弱含む可能性が高く、ドル安に動く可能性が高いと言っていいのかなという感じです。

少なくとも来年は円と日本は有望

来年は円高ドル安の流れになるというのは大方の予想ではないかと思います。少なくとも日本はこれ以上の緩和が行われることはないでしょうし、米国も少なくともこれまでのような引き締めが起きる可能性もかなり低いと言っていいでしょう。なので程度の問題はあるけれども基本的には円高ドル安へと来年は進むという感じだと思います。今のところは130円程度までは行くのではないかという予想が多いような気はしますが、そのあたりは両国の経済状況や金融政策によって大きく変わってくることなのであまり決め打ちはしないほうが良さそうです。何れにせよコロナのよって世界経済が大きく変化してきましたが、その転換点がようやく訪れるということでしょう。その変化を見逃さずにうまく乗り切っていきたいものです。

まとめ

今日は来年の為替予想について見てきました。日本は来年は賃上げの効果や適度なインフレによって主要国の中ではトップクラスの成長をする可能性が高くなっています。対して米国はインフレの鈍化とともに

金利引き上げの終了、そして雇用の悪化などにより成長は大きく落ち込む可能性があります。そういう意味では予想外に大きく為替が動くことも考えておいたほうがいいのかなという感じです。