今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下のとおりです。

○(日)日銀短観3月調査 1日(月)午前8時50分発表予定

・予想は、大企業製造業DIは+10

 参考となる10-12月期の実績は大企業製造業、大企業非製造業ともに業況判断DIは改善。大企業製造業のDI改善は3期連続。1-3月期については前回時点で先行きの景況判断DIは、大企業製造業が-4ポイントであり、海外景気の先行きへの不安は消えてないことから、DIの改善は期待薄。

○(米)3月ISM製造業景況指数 1日(月)午後11時発表予定

・予想は48.5

 参考となる2月実績は47.8で市場予想を下回った。生産と新規受注が50を下回ったことが要因。3月については、生産はやや持ち直す可能性があるが、新規受注の大幅回復は難しいため、総合的に50を明確に下回る見込み。

○(米)3月ISM非製造業景況指数 3日(水)午後11時発表予定

・予想は、52.6

 参考となる2月実績は52.6。雇用は50を下回った。3月については雇用の改善は期待できないこと、新規受注の大幅な伸びは期待薄であることから、2月実績と差のない水準にとどまる見込み。

○(米)3月雇用統計 5日(金)午後9時30分発表予定

・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+21.6万人、失業率は3.8%

 一部の市場参加者は「3月の雇用統計発表時に2月分が下方修正される可能性がある」ため、「増加幅が市場予想を上回った場合でも強い数字であると解釈されない可能性がある」と指摘している。失業率については2月実績を下回る可能性があるものの、今後は緩やかに上昇する見込み。

引用:ザイFX!より

今週は付き始めということもあり、非常に重要な経済指標の発表があります。特に金曜日の雇用統計の結果は今後の労働市場の動向を占う上で非常に重要なものとなるでしょう。その結果しだいで金融政策も大きく変動する可能性もあるため、非常に注意が必要です。それ以外にもISM指数の発表や日本でも日銀短観という重要イベントが多く控えており、これらの経済指標の結果によって大きく市場は動くことでしょう。特に日本では異次元の緩和政策が終了し、ようやく金融政策がいわゆる正常化しようかという段階にかかってきています。そういう中にあって企業業績の動向や今後を考える上でも日銀短観の結果は非常に大きな影響を与えるものと思われます。この結果により今後の金融政策の動向は大きく変わることでしょう。おそらくは異次元緩和が終了したとしても、そこまで急激に金利が引き上げられるというようなことはないと思いますが、それでも注意が必要であることには代わりありません。