ブラウン・アンド・ブラウンが四半期配当を10.8%増加させる。

2021年10月19日、フロリダ州に拠点を置く、ブラウン・アンド・ブラウンは定期的な四半期配当を一株当たり0.1025ドルとすると発表しました。これは前回の四半期配当の0.0925ドルから10.8%の.増加です。これにより連続増配年数は28年となり、貴族株としての価値を新たに高めました。貴族株投資家としては大変喜ばしいことです。このところ増配年数を増やす企業も増えてきていて、非常に良い傾向です。そういうわけで今日は、ブラウン・アンド・ブラウンという会社についてみていきたいと思います。

事業内容

ブラウン・アンド・ブラウン(Brown & Brown Inc)は、多様な保険代理店、卸売仲介、保険プログラム、およびサービス会社である。【事業内容】損害保険および福利厚生の分野で保険商品およびサービスを販売する。顧客に非投資保険契約、およびその他のカスタマイズされたリスク管理製品およびサービスを提供する。4つの事業セグメントで事業を展開する。小売セグメントは、商業、公的および準公的機関、ならびに専門家および個人の顧客に多様な保険商品およびサービスを提供する。国家プログラムセグメントは、管理総代理店として機能し、専門職賠償責任および関連するパッケージ製品を提供する。ホールセール仲介セグメントは、超過および余剰の商用および個人向け保険を販売する。サービスセグメントは、第三者の保険金請求管理および医療利用管理サービスを含む保険関連サービスを提供する。

引用:investing.comより

ブラウン・アンド・ブラウンは独立系の保険ブローカーで、米国では5番目の規模をもっています。個人向けから企業向け、そして政府向けの保険など様々な保険商品を扱っています。1939年にフロリダに第一号店を開業し、企業文化が自分たちと一致する、メリットのある企業を次々と合併、買収してきました。そして現在は500を超える代理店をグループに加えています。最近では2021年5月26日にPiperJordanという会社を買収しています。

通期業績推移

引用:マネックス証券 銘柄スカウターより

業績は非常に強い右肩上がりの推移を示しています。とても事業が好調のようです。このように長期間にわたり強い上昇をしている企業は、大抵の投資家にとって非常に魅力的に映るにではないでしょうか。投資対象として検討したくなる企業です。

株価の推移

引用:マネックス証券 銘柄スカウターより

株価も右肩上がりの非常に強いグラフを示しています。市場は業績の好調さを素直に反映しているようです。今後も順調な株価上昇が期待されます。

セグメント構成

引用:マネックス証券 銘柄スカウターより

消費者向けが一番多く、続いて国家プログラム、仲介業、サービスと多種多様な保険サービスを提供していることがよくわかります。保険というサービスの性質上、そして米国の社会の特徴でもあると思いますが、本当にいろんな保険商品があるようです。

セグメント業績推移

引用:マネックス証券 銘柄スカウターより

おおむね横ばい傾向ですが、消費者向けサービスが非常に最近は好調のようです。この部分の好調さが、最近の業績の上昇の要因のようです。

年間配当履歴

引用:マネックス証券 銘柄スカウターより

配当は非常に理想的な右肩上がりのグラフを描いています。業績も好調ですし、今後にも大いに期待できるでしょう。

配当利回り 配当性向

引用:マネックス証券 銘柄スカウターより

配当利回りは0.6%とやや低めです。正直なところ、若干物足りなさは感じます。配当性向は18%と非常に低く、直ちに配当に影響を与えるようなことはないでしょう。むしろ、この配当利回りの低さを考えると、もう少し配当を出してもらいたいところです。

PER

引用:マネックス証券 銘柄スカウターより

PERは若干高めに推移しています。大きく上下にぶれることもありそうなので、そういうタイミングが来るまで少し待った方がいいかもしれません。

貴族株指標

  • 増配年数 27年
  • 配当利回り 0.67%
  • 1年増配率 6.92%
  • 3年増配率 7.79%
  • 5年増配率 8.96%
  • 10年増配率 8.32%
  • 配当性向 18.41%
  • PER 27.59

参照:U.S.DividendChampions 2021/09/30より

 

連続増配年数27年は非常に立派な数字です。そして、今回の増配により連続増配年数は28年になります。貴族株になってまだ日は浅いですが、好調な業績が続いていることを考えると、しばらく増配年数は増えていく可能性が高いでしょう。配当利回りは0.67%とやや低めです。配当狙いの投資家には少し投資しにくいかもしれません。ここまで低いと、かなりの年数が経過しないと、初期投資に見合うだけの配当利回りになるまでかなりの時間が必要になりそうです。増配率は特別高いというわけではないですが、非常に安定的に増やしてきているという印象です。配当性向も18.41%と非常に低く、今後の増配率と増配年数の継続には期待できるでしょう。PERは若干高めです。配当利回りも低いので投資のタイミングとしてはあまりよくないのかもしれません。市場の暴落時など、割安になったタイミングで購入することを狙った方がいいでしょう。

まとめ

今日はブラウン・アンド・ブラウンについてみていきました。業績が非常に好調で、今後に大きな期待ができる企業だと思います。配当利回りは残念ながら高くはないので、配当狙いというよりも株価上昇を狙いたいところです。この会社は非常に合併、買収に積極的なようなので、短期間で大きな業績上昇をする可能性もあるかもしれません。そのために資金を手元にとっておいているために配当が低かったりするのでしょう。そういう意味では、長期投資よりも、中期的な投資家の方があっているような気はします。