先日、いつものDividend Championsが更新され、2021年10月29日版が発行されました。Dividend Championsは貴族株投資家にとって非常に重宝する資料です。米国に上場している株式すべてについて、増配年数を基準に分類してあります。10月はどのようになったのでしょうか。9月は配当凍結となった銘柄もありますので気になるところです。さっそくどうなっているのかを見ていきたいと思いましょう。
目次
構成
- Champions(増配年数25年以上)140銘柄 増減なし
- Contenders(増配年数10年以上25年未満)333銘柄 増減なし
- Challengers(増配年数05年以上10年未満)253銘柄 14減少
銘柄の入れ替え
Championsへ昇格
- なし
Contendersへ昇格
- AbbVie Inc. (ABBV)
- Amphenol Corporation (APH)
- Gladstone Investment (GAIN)
- Getty Realty Corp. (GTY)
- IDACORP, Inc. (IDA)
- Phillips 66 (PSX)
Challengersへ昇格
- Ares Commercial Real Estate Corporation (ACRE)
- Coterra Energy Inc. (CTRA)
- Silicon Motion Technology Corporation (SIMO)
- Switch, Inc. (SWCH)
- Sirius XM Holdings Inc. (SIRI)
削除
買収
- Altabancorp (ALTA)
スピンオフ
- International Paper (IP)
配当の凍結
- American Express Company (AXP)
- Citigroup Inc. ©
- Citizens Financial Group, Inc. (CFG)
- First Community Corporation (FCCO)
- The Greenbrier Companies, Inc. (GBX)
- Guaranty Federal Bancshares, Inc. (GFED)
- Kimball International, Inc. (KBAL)
- MSC Industrial Direct Co., Inc. (MSM)
- ONEOK, Inc. (OKE)
- Phillips 66 Partners LP (PSXP)
- Resources Connection, Inc. (RGP)
- Sturgis Bancorp, Inc. (STBI)
- Webster Financial Corporation (WBS)
増配銘柄(Championsのみ)
- AOスミス (AOS) 28
- ブラック・ヒルズ (BKH) 51
- ブラウン・アンド・ブラウン (BRO) 28
- Chesapeake Finl Shs (CPKF) 30
- ゴーマンラップ (GRC) 49
- リンカーン・エレクトリック・ホールディングス (LECO) 27
- ミドルセックス・ウォーター (MSEX) 49
- ノースウェスト・ナチュラル・ガス (NWN) 66
- バンクOZK (OZK) 25
- RPMインターナショナル (RPM) 48
- ステパン (SCL) 54
- トンプキンス・ファイナンシャル (TMP) 35
- テナントカンパニー (TNC) 50
- VF コーポレーション (VFC) 49
- ウェストアメリカ・バンコープ (WABC) 30
- ウエスト・ファーマシューティカル・サービシズ (WST) 29
- エクソン・モービル (XOM) 39
参照:Dividend Champions 2021/10/29
まとめ
今回の内容は比較的落ち着いた内容でした。Championsに新たに加わったものがなく、脱落する銘柄もない静かなものです。ちょうど今の時期は決算発表が沢山ある時期なので、また脱落する銘柄が出るのではないかと心配しましたが、杞憂に終わりました。ニュースがあるとすればテナントカンパニーが配当王に昇格したくらいでしょうか。これで配当王銘は38銘柄となります。Challengersからは14銘柄が脱落し、大きく銘柄数を減らしました。まあ、連続増配年数10年未満の企業というのはまだ安定して増配を期待できる銘柄ではないので、仕方ないところではあるかなと思います。今後に期待したいと思います。