ファースト・オブ・ロング・アイランド(FLIC)が増配を発表

ファースト・オブ・ロング・アイランド(FLIC)から配当を5.3%増配して1株あたり0.2ドルにすると発表がありました。これで連増配年数は26年になります。貴族株投資家としては大変うれしいニュースです。そこで今日はファースト・オブ・ロング・アイランドについて見ていきたいと思います。一応付け加えておくと、私は少し前にこの株は購入済みです。

参照:ファースト・オブ・ロング・アイランドホームページより

ファースト・オブ・ロング・アイランドとは

ファースト・オブ・ロングアイランドは、米国の銀行持株会社。商業用不動産担保ローンや住宅ローン、住宅担保ローン、商業・工業ローン、建設ローン、消費者ローン、スタンドバイ信用状などを扱う。また投資管理、年金信託、個人信託、不動産・資産管理サービスを提供。主要サービスエリアは、ニューヨーク州ロングアイランドのナッソー郡とサフォーク郡。

引用:ヤフーファイナンスより

この通り、ファースト・オブ・ロング・アイランドはニューヨーク州のロングアイランドのナッソー郡とサフォーク郡を拠点とする個人や中小企業が主な取引相手の地方金融機関ということのようです。会社の規模も非常に小さく、私自身、投資をする前は聞いたこともありませんでした。

例)時価総額の比較

  • ファースト・オブ・ロング・アイランド 488百万USD
  • バンクオブアメリカ 354,604百万USD

このようにバンクオブアメリカと時価総額を比較してみると約1,000倍の差があります。米国株投資はずいぶんやってきましたが、少し前まで聞いたことがなかったので知らない人も多いでしょう。地方銀行といってもニューヨーク州ですから競争は大変なもだと思います。日本でいうと東日本銀行とかのポジションでしょうか。

業績の推移

過去10年の業績の推移です。

売上高は順調に伸びていて非常に理想的です。

引用:マネックス証券銘柄スカウターより

株価の推移

以下は過去10年の株価の推移です。

引用:ヤフーファイナンスより

大きなトレンドとしては緩やかな上昇をしているとみていいんじゃないでしょうか。

ここ数年は下降傾向ですが、ここを耐えてくれれば何とかなりそうな気がします。配当も順調に増えているので期待したいところです。

指標

  • 増配年数 25年→26年。
  • 配当利回り 3.58%
  • 1年増配率 5.8%
  • 3年増配率 8.6%
  • 5年増配率 7.3%
  • 10年増配率 7.2%
  • 配当性向 41.30%
  • PER 11.52

引用:U.S.DividendChampions 2021/08/31より

配当利回りは3.58%と非常に魅力的な数字です。増配率も長期間にわたり安定して増加しています。配当性向も41.30%とまだまだ資金に余裕はあるようです。PERも過去の推移と比較しても今は非常に低くなっています。

引用:マネックス証券銘柄スカウターより

まとめ

貴族株投資家としてはファースト・オブ・ロング・アイランドは非常に魅力的な投資先に見えます。業績も安定して増加してますし、増配率などの各指標も申し分ありません。懸念材料としてはやはり規模の小さい会社なのでまわりの大きな流れには左右されやすいのかなとは思います。特にこれだけグローバルな時代になるといくらニューヨークといっても一つの都市だけでこれからも事業を続けて業績を上げ続けるのは難しくなる時が来るような気がします。そういう時にうまく乗り越えていけるのかは株主としては心配です。競争が激化し、利益も減っていき倒産なんてことになったら最悪です。でも、今のところはそんな感じはありませんし、あまり先のことまで心配しても仕方ないでしょう。優良な企業に買収されて株価が急上昇するかもしれませんし、これからも増配と株価上昇を期待しましょう。規模の小さい株はなかなか注目されませんが、こういう隠れた好銘柄を見つけるのも個別株投資の魅力でしょう。もし、安定的な投資をしたいと思っているようであれば検討してみてはいかがでしょうか?