株価の上昇は意外と早く訪れるのかもしれない?

世界的なインフレやウクライナ情勢、FTXの破産など不透明な要素は増すばかりです。そんな中、株式市場がどうなってしまうのかと心配している人も多いのではないかと思います。個人的にはそれほど心配する必要はないのかなと思っていますが、そうでない人も多くいるでしょう。そんな人のために今日は比較的楽観的な見方について紹介していければと思います。

株価は意外と早く上昇する?

グッゲンハイムパートナーズのスコット・マイナード氏は株式市場の先行きについて比較的楽観的な見方を示しました。

米投資運用会社グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード最高投資責任者(CIO)は暗号資産(仮想通貨)業界で進行中の危機や最新の米消費者物価指数(CPI)統計に対する市場の反応は、「想定外の外因的な事象」に市場がいかに弱いかを示すものだと述べた。ただ株価はさらに上昇する可能性があり、テクニカル分析でS&P500種株価指数は「4100がターゲット」と示唆されると指摘した。

引用:Bloombergより

このようにマイナード氏は混迷する株式市場はそこまで悪くはならないとみているようです。記事にもあるように、株式市場というのは予想外の事態には過剰に反応してしまうものです。そういう意味では今の株価というものも現状を正しく反映しているとは言えないといっていいのかなと思います。そういう意味では今後、株式市場の上昇というのもあり得ない話ではないでしょう。

市場では悲観論の方が多いように思う

マイナード氏の考えが正しいかどうかはわかりません。個人的にはやや楽観的なシナリオかなという印象があります。現状、インフレは落ち着きを見せたように見えますが、まだ確実に言える状況ではありません。今後まだ高止まりするかもしれませんし、下落をしていくかもしれません。そういう意味ではまだ何とも言えないというのが正しいのかなと思います。そして現状では来年にかけて米国の成長率は非常に低いと予想されており、もしそれが正しいのであれば株式市場もそう大きく上昇することはないと思います。

株価は先取りして動く

しかし、当然ながら上昇する可能性もないとは言えないでしょう。先ほども言いましたが、インフレが予想以上に落ち着きを取り戻しているのであればFRBもそれほど厳しい引き締めを継続するということはないと思います。そうなれば株式市場にとっては追い風です。なのでその兆候が見え始めたら株式市場は一気に上昇を始める可能性もあります。マイナード氏も言っていたように、株式市場は非常に変化に敏感であり、極端な反応を示す傾向があります。悪いと思えば必要以上に下落をはじめ、良くなりそうだと思えば現状まだまだ悪化していたとしても、景気の先取りをして上昇を始めます。そういう意味では株価の上昇というのは実体経済が回復するかなり前には上昇を始める可能性が高いといっていいでしょう。そうであればこの停滞している株式市場というのもそう長くは続かないのかもしれません。

まとめ

今日は今後の株式市場の見通しについて考えてきました。マイナード氏の意見はあくまで一つの予想であり、それを保証するものではありません。なので現状では何とも言えないというのが正直なところです。個人的にはもう少し停滞は続くと思っています。しかし、株式市場は物事の先取りをする傾向が強く、一気に行き過ぎるほどの上昇、下落をすることを考えると、そう思っているほど株価の停滞は長くは続かないのかなという風に思っています。