マネックス証券の米国ETF買い放題プログラムにHDVが加わる

米国ETFは個人投資家にとって非常に人気の商品です。そのため各証券会社が顧客獲得のためにより充実したサービスを提供しています。その中に買付手数料無料というものがあります。これは指定したETFについては通常買付時にかかる手数料を無料にするというもので、個人投資家に非常に人気のサービスです。そしてそのサービスについてマネックス証券が取り扱い銘柄の変更を行いました。個人投資家としてはどのようになったのか非常に気になるところでしょう。そういうわけで今日はマネックス証券の米国ETF買付手数料無料プログラムについてみていきます。

米国ETF買い放題プログラムの見直しが行われた

マネックス証券は8月24日に9月1日から適用される買付手数料無料のETFについての発表を行いました。以下が9月1日より対象となる銘柄です。

(*)の銘柄が今回追加される銘柄です。

・(*)インベスコ QQQ トラスト シリーズ1(ティッカー:QQQ)

・バンガード・トータル・ストック・マーケット ETF(ティッカー:VTI)

・バンガード・S&P500 ETF(ティッカー:VOO)

・バンガード・トータル・ワールド・ストック ETF(ティッカー:VT)

・(*)バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ ETF(ティッカー:VWO)

・(*)SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF(ティッカー:SPYD)

・(*)iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(ティッカー:HDV)

・(*)グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF(ティッカー:QYLD)

・(*)グローバルX リチウム&バッテリーテック ETF(ティッカー:LIT)

・(*)グローバルX サイバーセキュリティ ETF(ティッカー:BUG)

・(*)グローバルX 自動運転&EV ETF(ティッカー:DRIV)

・(*)グローバルX 米国優先証券 ETF(ティッカー:PFFD)

・(*)グローバルX S&P500 カバード・コール ETF(ティッカー:XYLD)

除外される銘柄

・iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(ティッカー:IVV)

・SPDR S&P 500 ETF(ティッカー:SPY)

・ウィズダムツリー インド株収益ファンド(ティッカー:EPI)

・ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド(ティッカー:DHS)

・ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(ティッカー:DLN)

・ウィズダムツリー 米国株クオリティ配当成長ファンド(ティッカー:DGRW)

引用:PR TIMESより

このようにマネックス証券での買付手数料無料ETFの銘柄は大幅に変更されることになるようです。VTIやVOO、VTのような非常に人気のある銘柄以外はすべて変更されることになりました。マネックス証券では対象銘柄を半年に一回見直すと公言しており、今回もその一環として行われたものと思われます。今回採用された銘柄はマネックス証券で非常に人気のある銘柄のようで、そのために採用されたのだそうです。

一番の注目はHDVが採用されたこと

今回の変更で一番注目されるのはHDVが採用されたことでしょう。HDVは高配当ETFとして個人投資家に非常に人気のある銘柄の一つです。高配当銘柄としては他にもVYMやSPYDなどがあります。そのなかでSPYDはSBI証券や楽天証券でも無料で買い付けることができるようになっていますが、HDVはマネックス証券が初めてです。そういう意味では差別化が見事にできているのではないかと思います。HDVが無料で買い付けることができるというのは非常にうれしいニュースでしょう。

VYMはなぜ採用されないのか

定期的にニーズに合わせて銘柄を変更するという試みは非常に良いことです。消費者の要求に沿った商品ラインナップをそろえるというのはとても重要なことですし、そういう意味ではマネックス証券の姿勢というのはとても評価できるところです。ただ、人気のある銘柄を採用したというのであればHDVだけではなくVYMやVIGなども取り入れてほしかったなという印象です。マネックス証券の人気ランキングでも今回採用されたHDVよりもこの2銘柄は人気があります。そういう意味ではどのような基準で選ばれているのか若干疑問は残るところです。単純にランキングだけではないということでしょう。そういう意味では少し残念な気はします。

まとめ

今日はマネックス証券の米国ETF買い放題プログラムの変更についてみてきました。非常に人気のあるプログラムであるため、個人投資家はかなり注目しているものと思われます。そういう意味では今回のマネックス証券の動きというのは非常に素晴らしいものだといっていいでしょう。特にHDVが採用されたことはかなりのメリットとなりそうです。VYMなどが外れていることは若干の不満ですが、半年ごとに見直すようなので今後に期待をしましょう。それとSBI証券や楽天証券など他の証券会社もマネックス証券の動きに続いてほしいものです。このような素晴らしい競争というのは大歓迎です。今後も期待しましょう。