プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が業績見通しを上方修正

景気悪化とインフレによって企業業績は悪化の一途です。しかし、その中にあっても我々は投資を続けていかなければなりません。もちろん休むも投資の一つであり、無理に投資をすることはありませんが、それでも投資すべき案件があるのであればせk局的に生きたいものです。特に今のような景気後退局面ではグロース株よりも安定したバリュー株の方がより良いパフォーマンスを期待できるところでしょう。

P&Gが売上の見通しを上方修正

日本でもおなじみのプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)社が先日、今後の売り上げ見通しの発表をし、わずかながら上方修正を行いました。

 米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が19日発表した2023年度(22年7月─23年6月)通期売上高伸び率見通しは1%減─横ばいで、従来の1%減─3%減から上方修正した。

ただ販売数量の落ち込みにもかかわらず製品値上げを継続する方針で、原材料費用の高まりが利益の下押し圧力になっていると警告した。

第2・四半期(10─12月)の販売数量は6%減少。「ジレット」「ブラウン」をかかえるひげそり事業や、「アリエール」などのブランドを持つ家庭用品事業の落ち込みが大きかった。

P&Gなどの消費財企業はこれまで再三、輸送費や原材料費、人件費などの高騰やドル高に伴う海外売上高の目減りをカバーするために値上げを実施した結果、消費者の購入量減少につながっている。

シュルトン最高財務責任者(CFO)は、販売数量落ち込みの半分は購入減少が原因で、残りの半分はロシアと中国での在庫減によってもたらされたと説明。中国の経済活動再開については、まだ消費にその効果は及んでいないとの見方を示した。

10─12月の純売上高は1%減の207億7000万ドルで、ドル高が海外売上高の足を引っ張った。それでもリフィニティブのIBESデータに基づくアナリスト予想平均の207億3000万ドルは上回った。

1株当たり利益は1.59ドルで、アナリスト予想平均に一致した。

引用:ロイターより

このようにP&Gもインフレの影響をもろに受ける形で業績は悪化しています。しかし、今後の見通しについてはやや上方修正をし、今後については少し明るい見通しということのようです。

やはり強力なブランド力を持っているところは強い

P&Gは非常に強いブランド力を持っている商品を数多くそろえ、日用品というなくてはならないものを扱っているという性質上、非常に安定した業績を残している企業の一つです。いわゆる貴族株と呼ばれるものの一つであり、60年以上もの間、配当を増配し続けている会社です。そういう意味では非常に強固なビジネスモデルを持っており、いかなる状況においても安定した利益を上げることができ、かつ成長も続けているという意味で非常に良い投資先といっていいでしょう。そのP&Gでも現在のインフレ下においては収益を伸ばすことができず、苦労しているようですが、今後の見通しについてはやや明るくなってきているようです。インフレや価格の値上げ等により減収にはなっていますが、今後も値上げを続けるなどかなり強気な姿勢です。それだけブランド力に自信を持っているということでしょうし、その力が実際あるのではないかと思います。そしていったん景気が回復してくれば値上げした商品であっても十分のに売れると思いますし、業績も回復してくるでしょう。そういう意味ではまだつらい時期は続くかもしれませんが、先行きとしてはそんなに悲観することはないのかなという印象です。

まとめ

今日はP&Gの売り上げ見通しについてみてきました。景気の先行きが不透明な中、価格の値上げを今後も行い、売り上げも上方修正するなど非常に強気な姿勢だなという印象です。しかし、それが可能であると思えるほどP&Gのブランド力は強力です。そういう意味では決して的外れな予想ということはないのかなと思います。このような強力なブランドを持っている企業というのはどのような状況においても非常に安定した業績を残せます。そういう意味では今のような不景気な時にはぜひ持っておきたい銘柄の一つかなとも思います。