6月のPMIは非常に低調なものとなった

米国経済の現状はやはりあまり良くはないのでしょう。先週発表された6月のPMIは非常に低水準のものとなり、米国経済が依然として停滞していることを明らかにしました。今後も引き続き厳しい引き締め政策が予想される中、景気の減速懸念が一層強くなる形となっています。

6月のPMIは低調

先週発表された6月のPMIは非常に低いものとなり、米国の企業活動は以前に比べて低調であることが確認されました。

S&Pグローバルが23日発表した米国の製造業・サービス業を合わせた6月の総合購買担当者指数(PMI)速報値は、3カ月ぶりの低水準となった。製造業活動の縮小幅が大きくなったことが影響した。同PMIは50を上回れば活動拡大を示す。

  インフレに関してはまちまちの内容となった。製造業の仕入価格指数は約3年ぶりの大幅な縮小となった一方、サービス業の類似指数は5カ月ぶり高水準となった。しかし、総合の受取価格指数は2020年以来の水準に低下した。

  サービス業PMIは高止まり。需要が強く、期待指数は約1年ぶりの高水準となった。

  一方、製造業PMIは縮小圏でさらに悪化。6カ月ぶり低水準となり、新規受注指数は2020年5月と並ぶ急低下だった。

  S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「成長はなおサービスセクターの支出に依存している。問題は製造業が低下し、これまでの利上げの遅れた影響が見込まれる中、サービスセクターがいかに底堅くなり得るかだ」と発表文で指摘した。

引用:bloombergより

このように米国の企業活動は低調です。特に製造業の現場は厳しいようで、企業活動は大きく縮小しています。サービス業は今のところは堅調なようなのでなんとか持ちこたえていますが、それもいつまで続くかというのはなんとも未知数です。そういう意味では先行きが非常に懸念されるところでしょう。

株価の回復はまだまだ先になりそう

最近は景気の先行きに対して心配になるような指標の発表が多くなっているような気はします。これだけインフレが長期化し、金融政策も厳しく継続されるという中にあっては当然といえば当然かもしれません。また、金融不安についてもまだまだ払拭されているということはなく、今後の金融政策次第では新たなる破綻という事態も十分に起こる可能性があると言っていいでしょう。特に今後も数回の金利の引き上げが予想されています。そういう意味では非常に懸念が残る形と言っていいのかなと思います。

まとめ

今日は6月のPMIについて見てきました。企業活動は非常に低調になっており、今後の経済に対して非常に不安になる内容でした。当然ながら株価もそこまで期待できないのではないかという感じがします。やはり株価の回復には相当の時間がかかることを覚悟しておいたほうが良さそうです。