今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下の通りになります。

引用:マネックス証券より

今週は月始めということもあり、非常に重要な経済指標の発表が相次ぎます。ISM製造業景況指数やISM非製造業景況、そして週末の雇用統計とかなりあわただしい一週間となりそうです。特に雇用統計には労働市場がどのように変化してきているのかというのが気になるところです。現在、非常に高いインフレに悩まされている米国経済ですが、それを抑えるために急激な引き締め政策が継続されています。そのため不動産市場や企業業績にも大きな影響が出てきており、景気への影響が懸念されてきているところです。しかし、FRBは全く引き締めの手を緩める気配を見せていません。それだけインフレが問題であるということもありますが、雇用が非常に堅調であるということも一因としてあるのは間違いないでしょう。長いこと引き締め政策は続いてきましたが、それでもなお雇用は依然堅調に推移しています。インフレにより実質賃金は減少しているとはいっても雇用が安定しているのであれば、経済にとって大きな影響というのはそれほどではないのかもしれません。しかし、雇用までも悪化してくるとなるとさすがに経済に与える影響というのは無視できなくなる可能性も出てきます。そうなればこれまでのような引き締めを続けるということが難しくなる可能性もあるのです。そうなるとインフレを抑制することが難しくなり、現在の高インフレが定着してしまう可能性もあるため、非常に難しい判断を迫られることになるでしょう。そういう意味でも今週の雇用統計の値がどのようになるのかというのはとても気になるところです。最近は雇用よりもインフレ指標の表が重視される傾向がありますが、だからといって雇用統計の値がどうでもよくなったわけではありません。なのでしっかりと注目しておくべきだと思います。