株価の下落が止まらない今が大きなチャンスである。

ここのところ、株価の下落が止まらなくなっています。S&P500は3四半期連続での下落が確実となり、過去の金融危機時などと同じような状態になっています。これからどのようになるのか不安になっている人も多いかと思いますが、おそらくは株価の下落はまだ続くでしょう。それだけ現在のインフレや経済状況は深刻だということです。というわけで今日は今後の株価の見通しについて考えていきます。

株価の下落がとまらない

最近の米国の株式市場は下落が止まりません。S&P500は3四半期連続毛の下落が確実であり、しかもその流れはまだまだ泊まる気配がありません。

S&P500種株価指数は四半期ベースで3期連続で下落する見通しだ。実際にそうなれば、世界の市場が金融危機で混乱した2008-09年以来となる。市場にとってはまたしても不気味な兆候といえそうだ。

  本格的な危機が必ずしもまだ起きているわけではないが、夏場の上昇局面から大きく反転したため、モルガン・スタンレーやブラックロックなどの金融市場の専門家は危機が到来しつつあると警鐘を鳴らしている。09年には、世界金融危機でS&P500種は6四半期連続で下落し、時価総額の48%を消失した。

  S&P500種は7-9月に現時点までで約1.8%安。年初来の下落率は22%となっている。7-9月の滑り出しは好調で、8月半ばまでに14%値上がりしたが、こうした上昇は強いファンダメンタルズに基づいていたというよりも、むしろ弱気な投資家のショートカバーが一因だったため、勢いは続かなかった。

  年内は根強いインフレやタカ派的な中央銀行、景気の不透明感といった既に多数の向かい風に直面する中、投資家のリスクテーク意欲は抑制される見通しだ。

  明るい材料があるとすれば、季節性で、S&P500種は過去20年間に10-12月(第4四半期)は平均4.1%上昇したことがデータで示されている。

引用:Bloombergより

このように米国株式市場には全くと言っていいほど明るい兆しが見えません。株価の下落は依然続いており、おそらくは今後もしばらくその流れが変わることはないでしょう。企業業績も下方修正も多くあり、今後の見通しは何とも言えないといったところです。

株価が下落しても金融政策は大きな変更はないでしょう

そんな中にあってもFRBは引き締めの手を緩めるつもりは全くないといっていいでしょう。少なくとも多少の景気後退では今の金融政策を変更させるつもりはないといっていいと思います。やはりインフレを何としても抑制しなければならないという使命が大きいのでしょう。そのうえ雇用がいまだ堅調であるというのが何よりも大きいと思います。なのでもしその雇用に影響が出てくるようであれば多少の政策変更の可能性もあるのかなと思います。もちろんまだどうなるかわかりませんが、少なくともFRBがその政策を変えるとすればおそらくは雇用環境の悪化が一番わかりやすいのかなという印象です。

苦しい今こそ大きなチャンスである

いずれにせよ、しばらくは株式市場は大きく上昇するということはないでしょう。なので投資家にとっては非常に厳しい時間が続きそうです。そのため中には株式市場から撤退する人も出てくるのではないかと思います。実際、投資を始めても結構な割合の人が数年で投資をやめてしまっているという話はよく聞きます。本当にもったいない話です。株価が下落する中で投資を続けるというのは大変つらいことですが、それを乗り越えれば必ず明るい未来はやってきます。私はリーマンショックの時には資産の70%以上を失うまでに株価が下落しました。その時は本当に苦しかったですが、それを乗り越えきちんと大きな資産を築くことができています。それはその株価が非常に安くなっていたときに買っていた株価が大きく成長していることが大きな要因です。株は安く買って高く売るのが基本です。なので今、安くなっている株を買うのは将来の大きな利益を得るチャンスを買うということなのです。周りを見れば不安になるようなことばかりですが、こういう時にこそ投資を続けていけば最終的に大きな資産を築くことができるのです。

まとめ

今日は今後の株式市場の見通しについて考えてみました。まあ、はっきり言って明るい材料は全くないといっていいでしょう。しばらくは非常に苦しい時期が続いていくと思われます。しかし、これはある意味チャンスでもあります。これまで高くて買えなかった優良銘柄が安く買うことができるからです。こんなチャンスはそう多くはありません。リーマンショックの時も有望な企業の株が非常に安く買うことができ、その後大きく成長していきました。今回もそのようなことになると私は信じています。なので何が起きようとも投資は続けていくつもりです。