今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下の通りです。

引用:マネックス証券より

今週はそれほど大きな経済指標の発表はないような気がします。その中でも注目なのはミシガン大学消費者信頼感指数なのかなと思います。インフレが以前高止まりし、引き締めも依然継続している中、消費者の心理がどのように変化しているのかというのは非常に気になるところです。今のところは何とか保っている米国経済ですが、景気悪化の足音は着実に近づいてきています。それを何とか踏みとどまらせているのが雇用環境が好調であるということです。雇用が安定しているのであれば何とか持つことも可能でしょうが、いつまでもこの状態が続くとは思えません。また、いくら雇用が堅調であったとしてもインフレによって実質賃金が確実に減少しています。所得や貯蓄も確実に減っていることは事実であり、そのことが消費者の心理にどのような影響を与えているのかが非常に気になるところです。もし、予想外に消費者の心理が冷え込んでいることが分かればかなり実体経済が悪くなっていることが確認されることとなるでしょう。そうなればさすがの米国経済も減速していくかもしれません。そしてFRBも今までのような引き締めを継続できなくなるかもしれません。いずれにせよ今後の経済を占ううえで消費者の心理の変化を見ることは重要だと思います。そういう意味でミシガン大学消費者信頼感指数の結果については注目です。