今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下の通りになります。

5日:11月サービス業・総合PMI、10月製造業受注、11月ISM非製造業景況指数

6日:10月貿易収支、米中間選挙、上院ジョージア州決選投票、OPECプラス

7日:7-9月期非農業部門労働生産性

8日:週次失業保険申請件数

9日:11月生産者物価指数(PPI)、10月卸売売上高、12月ミシガン大消費者信頼感指数

引用:ザイFX!より

今週一番の注目点は9日に発表される11月の生産者物価です。先月はインフレの鈍化を予想させるような物価の上昇でした。そのためにインフレもそろそろピークを打ったのではないかという観測も随分と上がってきました。しかし、予想外に良好な雇用統計の結果により、いまだに労働市場は堅調であり、インフレはまだ収まらないのではないかという観測に代わってきています。そういう意味では物価の動向というのには非常に注目が集まるところでしょう。もし今回の生産者物価やのちに発表される消費者物価がまた加速して上昇したとしたらインフレの収束というのはさらに遠ざかることになり、またソフトランディングというのも夢のまた夢という感じになりそうです。なので9日の生産者物価の数値には非常に注目しています。また、同日にはミシガン大学消費者信頼感指数も発表されます。消費者マインドの低下が懸念されていますが、おそらくはそれほど大きな改善ということはないでしょう。そんなにマインドが改善されるような状況とはとても思えません。そういう意味ではこちらも厳しい結果が予想されます。いずれにせよ、しばらくはあまり景気の良い話は米国から聞こえてくることはなさそうかなという印象です。