今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下の通りです。

3日:・米・12月製造業PMI改定値米、11月建設支出

4日:・米・12月ISM製造業景況指数、米・11月JOLT求人件数、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月13-14日会合分)

5日:12月ADP雇用統計、11月貿易収支、週次新規失業保険申請件数、12月サービス業PMI

6日:12月雇用統計、12月ISM非製造業業況指数、11月製造業受注、バーキン米リッチモンド連銀総裁が経済見通し

引用:ザイFX!

今週注目なのは何といっても6日に発表される雇用統計の結果です。去年はインフレとそれに伴う金融政策に大きく株式市場も翻弄される結果となりました。そして今年もしばらくはその展開は続いていくものとみられます。おそらくはインフレもやや落ち着きを見せてきているので、今年は去年の様な厳しい引き締めが続いていくとは思えません。しかし、緩めるタイミングと言うのはいまだ確定的な事が言えず、今後の経済指標によるところが多いと思います。今の所は今後数回程度利上げを行った後はしばらく金利を高止まりさせ、インフレが目標とする2%へと確実に向かわせるはずです。そういう意味では今年も株式市場にとっては厳しい状態は続いていくでしょう。

そこで今週発表される雇用統計が非常に注目されています。もし、今回の雇用統計でも強い労働市場が健在であることが確認されれば、今後数回予想されている利上げもより強いものとなり、引き締めも長くなる可能性も出てきます。雇用が強いということは労働者にとってはいいことかも知れませんが、インフレ抑制という観点で見ればとてもありがたい状況とは言えません。FRBも若干の雇用や経済の悪化は想定内と言っており、むしろそれを望んでいるとは思いますが、そうなることこそがインフレ抑制のための必要な条件であるからです。そういう意味では雇用統計の結果次第で株式市場も大きく動くことになるでしょう。なので非常に注目です。