eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のコストがさらに低下。

最近は非常に低コストで購入できる投資信託がたくさん設定されており、個人投資家にとっては非常に投資しやすい環境が整っています。私が投資を始めた頃は投資信託のコストが非常に高く、とてもその価値に見合うものではなかったように思います。そういう意味ではこれから投資を始めようという人たちが羨ましくなります。そしてその流れは今も続いているのです。先日、三菱UFJ国際投信がeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬を引き下げる発表をしました。今でも十分に低コストになっていますが、更に今後は安価で投資信託を購入することができるようになります。本当にいい時代になりました。

投資信託のコストがさらに下がる

日本でも非常に人気の高い投資信託の一つ、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬が引き下げられることが発表されました。

 三菱UFJ国際投信は3月15日、米国株価指数連動のインデックスファンド「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬を引き下げると発表した。4月25日から、0.0968%だったものを0.09372%に引き下げる。

 同指数に連動する、低コストな他社ファンドの登場がきっかけ。アセットマネジメントOneは「たわらノーロード S&P500」を3月30日に設定する予定で、信託報酬は0.09372%とされている。

 それまで同指数で最低コストとなるのは、SBIアセットマネジメントの「SBI・V・S&P500インデックスファンド」の0.0938%。またS&P500との連動ではないが、大型・中型の米国株式を対象とし、同市場の85%をカバーする「Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数」に連動する「PayPay投信 米国株式インデックス」は0.0915%だ。

 eMAXIS Slim米国株式は、純資産額1兆8058億円となっており、ETFを除く公募投信において最大規模。指数連動のインデックスファンドでは、信託報酬に代表されるコストが最大の差別化要因であり、低コストを標ぼうしたことでeMAXIS Slimシリーズは急速に規模を拡大した。

 eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の運用コストを目指すことを明言している。

引用:ITmediaより

このように個人投資家の間でも非常に人気のある投資信託の一つ、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬が引き下げられます。これはライバル会社の商品が新たな低コスト商品を設定するために行われた措置のようです。eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準のコストを目指すと公言しており、今回もその言葉通りコストを引き下げたということのようです。投資のコストというのは年々低下してきており、業界内での正常な競争が機能していることの現れだと思います。このような動きというのは消費者である個人投資家にとっては非常に嬉しいことであり、これからもこの流れが続いていくことが望まれます。

個人投資家にとって投資しやすい時代になった

投資信託を始め、投資に対するコストというのは年々低下してきています。また、ひじょうに多くの投資商品にかんたんにアクセスできるようになってきているため、個人投資家にとってより多くの選択肢が提供されてきている現状は、大変素晴らしいと言っていいでしょう。このような流れというのは素直に歓迎したいところです。投資信託の積立というのは個人投資家ができる最も優れた投資方法の一つだと思います。時間という最強の武器を使い、プロの投資家ではできない投資を実行することができます。そしてその最強の投資方法の一番のネックになるものが投資コストです。長期間投資することになるのでコンマ数%コストであってもトータルで考えればとても大きな額となって将来帰ってきます。なので可能な限りコストは低くするべきであり、その努力を惜しむべきではありません。そういう意味では今回の決定というのは個人投資家にとって非常にプラスに働くはずです。最近はインフレなどのコスト高や実質賃金の低下など叫ばれていますが、正直言って投資信託のコスト低下のほうが個人的には重要なニュースです。今後もこの流れが続いていくことを期待したいと思います。

まとめ

今日は投資信託の信託報酬引き下げのニュースについて見てきました。個人投資家にとっては非常に素晴らしい出来事だと思います。このような流れが止まらないようにしてほしいものです。こういうことが起きるのも正常な競争原理が働いているという証拠でしょう。そういう意味では常に変化し続けることが重要なのだなと改めて感じたところです。