今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下のとおりです。

27日:3月ダラス連銀製造業活動

28日:2月卸売在庫、2月前渡商品貿易収支、1月FHFA住宅価格指数、1月S&P20都市住宅価格指数、3月コンファレンスボード消費者信頼感指数、3月リッチモンド連銀製造業指数、米上院銀行委、破綻したSVBやシグネチャー銀を巡るヒアリング

29日:2月中古住宅販売会契約、下院、FRBバー副議長、FDIC委員長が破綻したSVBやシグネチャー銀を巡るヒアリング

30日:週次新規失業保険申請件数、10-12月期GDP確定値、コリンズ米ボストン連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、イエレン財務長官が講演

31日:2月個人所得・個人支出、PCEコアデフレーター、3月シカゴPMI、3月ミシガン大消費者信頼感指数、ウィリアムズNY連銀総裁が講演

引用:bloombergより

今週はFRBがインフレ指標として注目しているPCEコアデフレーターの発表やイエレン財務長官の公園などが注目されそうです。インフレが依然として強く経済を苦しめる展開が続いており、そのコントロールにFRBが手を焼く展開が続いています。インフレが収束しないかぎり、経済の正常化は当然ながら不可能であり、それこそがFRBにとっての一番の重要問題となっている状態です。そういう意味ではインフレが落ち着いているかどうかというのは非常に注目されるところです。ここまでは一時的に緩和し始めたように見えたインフレも、依然として強いと判断されています。そのため引き締めがより厳しくなる可能性が出てきていますが、もし、インフレが落ち着いてきていると判断されればその予測も変更される可能性が出てくるでしょう。特に金融不安が依然としてくすぶる中、せめてインフレだけでも落ち着いてほしいと願っている人は多いのではないかとは思います。しかし、現実はなかなか厳しいような気はします。とりあえず、指標の発表を注目しておきましょう。また、落ち着きを見せない金融不安に対してもイエレン財務長官がどのような見解を述べるのかについても注目されるところです。先週は一度発言したものをすぐに撤回するなどやや曖昧な発言があったイエレン財務長官ですが、今週はどのような内容に発言をするのかというのは非常に気になるところです。おそらくは預金者は保護するが、銀行は助けないというような方向に進むような気はします。いい加減な経営の後始末を税金で行うというのは今の国民感情では許されないような気がします。しかしながら全く助けないとなると、それこそリーマンショックの再来となる可能性も出てくるでしょう。そして今後もインフレが強く、FRBが引き締めを継続するということになればさらに経営危機に陥る金融機関が出てくるかもしれません。なのでいい加減な金融機関は助けずに経済だけを救済するような方向性の発言をするのではないかと思われます。