日銀は早期の金融政策の変更を行うのは確実なのか?

先日、長く日銀総裁を務めた黒田氏が退任され、新しく植田氏が新総裁に就任されました。長く緩和政策を続けてきた黒田氏が退任したことにより、その政策の修正がいつになるのかという話題が付きません。今の所植田新総裁は早期の緩和政策修正には否定的な考えですが、それはすぐに変更されるだろうという観測も多く出ていますし、メデイアではその様な意見が多いような気がします。

日銀の金融政策の変更は早い?

先日、今後の日銀の金融政策について政策の変更は意外と早く訪れるだろうという意見が出ていました。

円相場に対し、UBSグローバル・ウェルス・マネジメントが強気に転じた。日本銀行が向こう数カ月で超緩和的な政策姿勢の調整を検討すると見込む。

  グローバル資産配分の責任者、アドリアン・チュルヒャー氏は香港でのインタビューで、向こう数カ月以内に円はドルに対して10%上昇する可能性があると指摘。「テクニカル的にはそれをはるかに上回ることもあり得る」とし、「やや根比べではあるが、意外に早く、6月か7月に日銀は少し政策を調整するはずだと当社は実際考えている。来週ではない」と続けた。

  21日の外国為替市場で円は134円前後で推移。日銀の政策を巡り臆測が続く中で、今年は相場が変動している。UBSグローバル・ウェルス・マネジメントでは円を「最も選好」の部類に引き上げ、今年末あたりには120円近辺まで上昇するとみている。

  「日銀が何もしなくても、われわれは困らない。それでもいったん動き始めれば、動きは速いだろう」と、アジア太平洋(APAC)地域のグローバル投資運用共同責任者でもあるチュルヒャー氏は述べた。

引用:bloombergより

このようにUBSグローバル・ウェルス・マネジメントは今後早い段階で日銀は金融緩和政策を修正し、円が10%上昇すると見込んでいるようです。程度の差はあれど、日銀が緩和政策を変更し、円が高くなると予想している人は多いような気がします。今の所植田総裁はそのようなことは言っていませんし、緩和政策は継続すると述べています。なのであくまで憶測の域は出ませんが、市場ではこの様な意見は多いのが現状です。実際、すぐに修正するかどうかは別にして、永遠に緩和を続けていいと思っている人はあまりいないのではないかと思います。そういう意味ではいつか政策の変更が行われるということ間違いないとは思いますが、そのタイミングがいつになるのかということは誰にもわかりません。そういう意味ではあまり決めつけはよくありませんが、その時がきた時のことを想定しておくこと事態は重要なことだろうと思います。

先のことは誰にもわからない

実際、植田日銀がどのようなせいさくをするかはまったくわからないというのが本当のところでしょう。指揮者の多くは植田総裁はすぐにでも政策を変更すると思っている人が多いですが、それもすべて憶測に過ぎません。就任する前には就任してすぐに政策の変更をするという人も多かったですが、結局それは間違いであったことは事実です。このようになんの根拠もないことで右往左往することは愚かであるとしか言いようがないと言っていいでしょう。そういう意味でも今後の金融政策がこのようになると決めつけている人の意見というのはあまり真面目に聞く日強もないのかなと思います。ただ、先程も述べたように、このまま永遠に緩和政策が継続するということはありえません。いずれ修正されることは確実であり、あとはタイミングの問題です。それは誰にもわかりませんし、予想したところであまり意味がないと思います。その様な予想というのは外れるためにあるようなものであり、大抵そうなります。なので何が起きてもいいように準備しておくというのが投資家として正しい判断でしょう。今後、日銀がどの様な政策をしていくかわかりませんが、日銀がこれ以上緩和をしていくということはあまり考えられませんし、米国の金融政策もこれ以上引き締めるということもなかなか起こり得ないでしょう。であればドル円の差というものはどの様な形を取るにせよ縮まっていくものと思われます。その様な心づもりで投資を考えていくことが重要なのだろうと思います。

まとめ

今日は今後の日銀の金融政策について考えてみました。本当に今後の金融政策がどうなるかなんてことは誰にもわかりません。おそらくそれは植田総裁自身もそうでしょう。いろんな状況によっての想定はしているでしょうが、こうすべきだとかこうなるはずだという決めつけはしていないはずですし、そうでなければ困ります。そういう意味でもあらゆる事態を想定した準備をしておくことが重要だということです。