昨日は比較的良好な指標が発表される

悲観的なニュースが多く出てくる中でも明るいニュースがないわけではありません。昨日も小売や製造業の指標はやや良い結果を示すものでした。しかし、これを持って問題が解決したというわけでは当然ながらありません。引き続き警戒しながらも過度な悲観はする必要はないということを示しているような気がします。

小売は比較的安定的

昨日発表された4月の小売売上高は、消費が比較的安定していることを示すものとなっていました。

4月の米小売売上高は前月比で増加し、3カ月ぶりにプラスとなった。インフレや高い借り入れコストといった逆風の中でも消費が持ちこたえていることが示唆された。

  4月は13カテゴリーのうち7つで増加。自動車ディーラーや総合小売店、無店舗小売りなどで伸びた。小売売上高の増加からは、低失業と着実な賃金の伸びがモノへの需要を支えていることが示唆される。

  ただサービス分野への支出増加の傾向はなお続いており、同分野への支出で消費者が無理をしている兆候も一部に見られる。家具小売りやスポーツ用品店、趣味用品店、家電販売店などは売上高が減少した。

  唯一のサービス分野である飲食店は0.6%増加した。

  国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は0.7%増と、今年に入り最大の伸び。

  小売売上高統計はインフレ調整されず、サービス分野のカテゴリーが1つしかないため、消費環境全般について確固たる結論を導き出すのは難しい。

  店頭ガソリン価格は4月に平均で上昇したが、ガソリンスタンドでの売上高は減少。これで6カ月連続でのマイナスとなった。

引用:bloombergより

このように小売売上高は厳しい状況下においてもなんとか持ちこたえていることがよくわかります。インフレは依然として厳しく、金融政策も厳しさを増す中、消費はなんとか持ちこたえているという状況なのかなという印象です。

製造業もやや明るい話が出てくる

製造業でも比較的明るいニュースは出てきています。

米国では製造業の生産が4月に持ち直した。自動車の生産が大きく伸びて全体をけん引し、財の需要がいくらか安定したことが示唆された。

  製造業生産の伸びには、自動車生産の9.3%増や一次金属、コンピューター、電子機器、化学品の生産増が反映された。自動車の伸びは2021年10月以来の大幅だった。

  鉱工業全体の設備稼働率は79.7%と、エコノミスト予想に一致。前月は速報値79.8%から79.4%に下方修正された。

引用:bloombergより

このように4月は製造業の活動が比較的良好だったようです。特に自動車が堅調であったということは景気にとって良いことだといっていいでしょう。今後についてはまだまだ楽観できませんが、明るさも少しは見えるのかなといった感じです。

長期的に見ればいつかは必ず上昇する

最近は暗いニュースばかりが目立つ結果でしたが、今日は比較的明るいニュースを取り上げてみました。もちろんこれを持って何かが解決したということではありませんし、今後は厳しい状況であることにも変わりはありません。しかし、全てが一気にだめになるということはなく、どんな状況でも明るいニュースというのは存在しますし、未来に向けて希望のモテるものはあるのだということです。そういう小さなものを今は見つけるときなのかなと感じています。

まとめ

今日は昨日発表された比較的明るめなニュースについて取り上げてみました。今後来る厳しい世界を前にして、気休めな感じもしますが、こういうときこそ希望を持てるようなものを探し出して投資をしていきたいものです。特に今後伸びていきそうなところや安定的に収益を挙げられるものなど、投資先として有望なものはたくさんあるでしょう。そのようなものを探すのも楽しいと思います。