米国がデフォルトになる可能性はまずないのであろう

問題山積の米国ですが、個人的にはなんだかんだ言いつつも世界経済を牽引していくのだろうという感じはしています。もちろん一部の人が懸念するようにここから衰退の道をたどる可能性もないことはないと思いますが、そこまでにならないような気がしますし、もしそうなるのであれば世界は根底から覆るような自体になるでしょう。そうならないことを切に願うばかりです。その大きな問題の一つに債務上限問題がありますが、この問題の成り行き次第で米国がデフォルトに陥る可能性もあるため大きな注目を集めています。流石にそのようなことにはならないような気がしますし、そうならないという旨の発言も多く出てきています。

下院議長はデフォルトを否定

昨日、米下院のマッカーシー議長はインタビューにて米国が懸念されているデフォルトに陥ることはないとの発言をしています。

マッカーシー米下院議長は17日、経済専門局CNBCのインタビューで、最終的に「米国がデフォルト(債務不履行)に陥ることはない」と言明した。

  マッカーシー氏は、債務上限問題を巡る協議で交渉担当者の数を絞ったことは有益だったとした上で、この問題で合意をまとめられると確信していると語った。

引用:bloombergより

このようにマッカーシー議長はデフォルト回避への自信を見せています。共和党側としてはこの債務上限問題を持って政府との交渉を有利に勧めたいという思惑もあるのでしょうが、米国がデフォルトに陥るという自体を望んでいるということは当然ながらないでしょう。そういう意味ではある意味妥当な発言なのだろうと思います。

大統領もデフォルト回避可能との見解

また、バイデン大統領も昨日はデフォルト回避は可能だとの見解を示しています。

バイデン米大統領は17日、債務を巡る交渉は妥結し米国はデフォルト(債務不履行)を回避するとの見解を示した。

  大統領は日本に向けて出発する前にホワイトハウスで記者団を前に発言。「予算を巡って合意に達し、米国はデフォルトを回避すると私は確信している」と述べた。

  マッカーシー下院議長はじめ交渉相手とは密接に連絡を取り合うつもりだと大統領は説明。自身が日本から帰国する21日までに合意が成立することはないだろうとの見方も示した。

  その上で「これから数日かけて、議会指導部との話し合いを合意に達するまで続けていく」と語った。

  大統領はさらに、メディケア(高齢者・障害者向け医療保険制度)受給に関する就労義務の要件を厳しくすることには応じたくないと述べつつ、他の社会保障プログラムの交渉について同様の線引きはしなかった。下院共和党は食料購入を支援するフードスタンプの受給要件厳格化も求めている。

  バイデン大統領の発言後、マッカーシー下院議長も公に発言し、昨夜行われたスタッフ間の交渉に短時間参加したことを明らかにした。

  今週中に債務上限の問題を片付けるのは「実行可能だ」と、マッカーシー議長は記者団に話した。

引用:bloombergより

このようにバイデン大統領もデフォルト回避は可能という見解を示しています。当然ながら政府も与党民主党もデフォルトになることは避けたいと思っているはずです。なので最大限の努力は惜しむことはないでしょう。当初、バイデン大統領はG7を欠席するとまで言っていました。そこまでして問題を解決しようという決意を示しているのですからその影響は小さくはないと思われます。そういう意味ではこの問題の解決はそう難しいものではないのだろうという印象があります。

壮大なプロレス

この米国特有の問題はしばしば米国を揺るがす大問題として話題となっています。しかし、これまで何回も起きてはいますが、大事に至ったことはありません。数年前に一部の政府機関が停止したことがありましたが、経済を180度ひっくり返すようなことは起きませんでした。そういう意味ではあまり深く考える必要もないのかなという感じがします。壮大なプロレスという感じでしょうか。野党側としては良い交渉材料ということで有効に活用したいところでしょうが、あまり強引なことをすれば逆効果となるでしょうし、それが十分にわかっているからこそ毎年のように問題になりつつも大事には至っていないのだろうと思います。そういう意味ではまさに壮大なプロレスというのがぴったりな表現のような気がします。

まとめ

今日は米国の債務上限問題について見てきました。世間的には大きな話題となっていますが、個人的にはあまり関心がありません。まさに壮大なプロレスを見せられていると感じており、興味がないと言ったところです。もちろん本当に米国がデフォルトになれば大変なことになると思いますが、流石にそこまで馬鹿ではないと思いますし、そうでないと困ります。もしそうなるようであればそれこそ世界経済の大転換が起きるのだろうという感じです。