今後の株式市場の動きに関して全く異なる意見が述べられる。

最近ではテクノロジー関連株を中心に見直し買いの動きが出てきています。AIなど今後注目される分野で活躍する企業など投資家が熱い視線を送る企業は非常に力強い動きを見せるようになりました。しかし、今後の株価の動きについては見方は様々です。このまま上昇を続けていくと見る人もいれば、これは一時的なものであり、再び下落が始まると見ている人もいます。一体どちらが正しいのでしょうか?

今後の株式市場がどうなるか

先日、今後の株式市場の動きについての見解が発表され、モルガンスタンレーとゴールドマンサックスで全く異なる結論が発表されました。

S&P500種株価指数が強気相場入りした後の動きについて、モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックス・グループが異なる見方を示した。

  ゴールドマンのデービッド・コスティン氏は急上昇したテクノロジー株に他のセクターが追いつく形で上昇が続くと予想。一方、モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏は1940年代の弱気相場ではS&P500種が24%上昇した後に新たな安値を付けたことを指摘した。

  ウォール街きっての弱気派のウィルソン氏はリポートで「弱気相場が終わったと公式に宣言する向きが増えているが、当社は2023年の利益見通しに基づきこれに異を唱える」と論じた。

  S&P500種は昨年10月の安値から20%上昇し、テクニカル上の強気相場に入った。米連邦準備制度が利上げを停止し、経済成長は持ちこたえるとの見方が背景。投資家は今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で当局が利上げを休止するかどうかを注視している。

  ウィルソン氏は利上げ休止が「皮肉にも」株価上昇の終わりをもたらすと予想。S&P500種構成企業の利益は24年に急反発する前に、今年16%低下するとみている。

  ゴールドマンのコスティン氏らは9日のリポートで、「過去の事例では、極めて狭い範囲の株価上昇の後には幅広い銘柄のバリュエーション再評価によるキャッチアップが見られた」と指摘。1980年以降にこうした展開は9回あり、出遅れた銘柄が追いつくことで最終的に指数全体が上昇したと説明した。

  コスティン氏はS&P500種が4500前後で今年を終えると予想。これまでの4000から目標を引き上げた。9日終値からは約5%の上昇になる。

ゴールドマン、S&P500種の目標を4500に引き上げ-上昇は拡大へ

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、サビタ・スブラマニアン氏の1950年代までさかのぼった分析によると、S&P500種は強気相場入りが確認された後の1年間に92%の確率で上昇している。歴史的な事例はコスティン氏の方に味方している様子だ。

引用:bloombergより

このようにモルガンスタンレーとゴールドマンサックスでは今後の株式市場の展開を全く正反対で見ているようです。ここまで正反対になるというのもすごいなという感じがしますが、まあ、悲観的な人と楽観的な人がいればこのような結論になることもないこともないのかもしれません。バンク・オブ・アメリカはややゴールドマンサックス寄りの意見のようで、もしかしたら強気に見る向きが多いのかもしれませんが、実際のところはどうなるかわかりません。ただ、それだけ予想が難しい状況であるということは間違いないでしょうし、FRBがやり方を間違えれば簡単にこの予想がなかったものとなってしまう可能性も十分にあります。そういう意味ではまだなんとも言えないというのが正直なところです。

未来のことは誰にもわからない

実際、今後の株式市場がどうなるかなんてことは誰にもわかりません。まさに神のみぞ知るというところでしょう。ここまで正反対の意見が出ているということは事実であり、それを考えると非常に難しい状況であるということは言えるでしょう。少なくとも私よりも経験や知識が豊富な人がここまで反対の意見を言うのですから、どちらが正しいのかなんてことはわかるはずもありません。そういう意味ではあまり深刻に考えても仕方ないのかなという感じがします。今後の展開については短期的には浮き沈みがあるとは思いますが、長期的に見ればやはり米国を始め世界経済は成長をしていくのは間違いないでしょう。であれば株価も当然ながら上昇するはずです。そういう意味ではあまり難しいことを考えず、やるべきことをやるという姿勢でいればいいのかなと思います。

まとめ

今日は今後の株式市場の見通しについて見てきました。まあ、先行きについては難しい展開が待っているということでしょう。しかし、長期的に見れば上昇することはまず間違いないでしょうし、永遠に下落するのであればお金など持っていてもしょうがないでしょうからどんどん投資してしまったほうがいいと個人的には思っています。やるべきことは基本に忠実にです。