今後の株式相場についてはまだ悲観的に見る人が多いかな?

不透明感が漂う中にあっても株価は思ったほど下がっていないような印象があります。インフレや金融不安など様々な状況を考慮するともう少し下がってもいいような気がしますが、果たしてどうなのでしょうか。実際、今後の株価の先行きについても悲観的にみる向きはたくさんあります。これまでも予想されるほど大きく下落しなかったことを考えればそこまで悲観することはないような気がします、それでも無視することはできないでしょう。

今後株価は暴落する?

先週、バンク・オブ・アメリカから今後の株式市場についてのレポートが発表されました。それによると、今後窓外に株式市場が崩れる可能性があることが指摘されています。

米国株の指標であるS&P500種株価指数は先週テクニカル上の強気相場に入ったが、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のマイケル・ハートネット氏は、新たな上昇相場の始まりではないとの見方を示した。

  昨年の株安を正しく予測したハートネット氏は16日のリポートで、今が「真新しく輝かしい強気相場」の始まりだとは確信していないと説明。現在の市場はむしろ2000年や08年に似ており、「大きな上昇の後に大崩れが来る」と予想した。

  S&P500種は年初来で15%上昇し、15日終値は4425.84。ハートネット氏は今から9月4日のレイバーデーまでに、最大150ポイントの上昇と、最大300ポイントの下落を予想している。

  同氏は2月にS&P500種が3月8日までに3800まで下落すると予想したが、実現しなかった。米経済が景気後退と信用収縮を回避したため、自身を含めた弱気派は上期には間違っていたと認め、人工知能(AI)を原動力としたテクノロジー株の上昇は「予想外だった」と振り返った。

  米連邦準備制度が金利の目標を引き上げて「再び市場を恐れさせ」、失業率が4%を超えて景気後退シグナルを発しない限り、株価は高止まりし、信用スプレッドは低水準が続くことが可能だと同氏は予想した。

  一方、ベアータ・マンシー氏らシティグループのストラテジストは、比較的少数の銘柄が上昇を主導しているにもかかわらず、米国株は欧州株を引き続きアウトパフォームするとみている。S&P500種と成長株は歴史的に、上昇銘柄の幅が狭くなった後にアウトパフォームする傾向があるという。

引用:bloombergより

このように一部の識者の中には今後、株式市場が急激に悪化し、予想外の事態が起こるリスクについて警鐘を鳴らしている人もいます。実際、米国経済の先行きに対する懸念というのは未だに解消されていないのは事実であり、そう考えている人も多くいることでしょう。しかしながら、そこまで悪くならないのではないかと考える人も一定数いて、どうなるかというのはわからないというのが正直なところでしょう。

現状は悲観的にな人が多いような気はする

この考えが正しいのかどうかはわかりません。その答えはまさに神のみぞ知るというところです。少なくともこうなるはずだと断言する人の意見は聞く必要ないでしょう。それだけ難しい状況であるということは言えるのかなという感じです。実際、先行きに対しては悲観的な意見を言う人のほうがまだまだ多いような気がします。インフレは高く推移していますし、落ち着いてきたとはいえ、目標とする2%への道のりはまだまだ険しいというのは変わりません。金融不安も依然としてくすぶり続け、ウクライナ情勢を始めとした国際情勢も多くの不安要素を抱えています。その中で楽観的になれというのはなかなか難しいでしょう。そういう意味では悲観的になるのもわかる気がするというところです。

まとめ

今日は今後の株式市場の動きについてのレポートを見てみました。どうなるかはわかりませんが、悲観的に見る人のほうが多いのは確かでしょう。しかし、そうとこそが後に振り返れば株価の底であったというのは歴史を学べば誰もが理解するところです。そういう意味では悲観的になりすぎず、原理原則を重視しながら投資を継続するというのが重要でしょう。