住宅市場は徐々に改善してきているようです。

低迷が続く不動産市場ですが、少しは改善の兆しも出てきているようです。昨日発表された6月の住宅市場指数は約一年ぶりの高水準となっており、住宅市場が非常に活況を呈していることがわかりました。インフレも高く、先行きは依然として不透明と言わざるを得ませんが、金利の引き上げもようやく終了しそうな感じにはなってきており、そういう意味では不動産市場にとってはようやく明るい兆しが見えてきたということなのかもしれません。

住宅市場は好調な模様

昨日発表された住宅市場指数は非常に良好な結果となり、住宅市場は一時期の低迷期を脱した感があります。

全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが発表した6月の住宅市場指数は55と、11カ月ぶりの高水準となった。中古住宅の在庫不足により、新築物件に対する買い意欲が引き続き高まっている。 

  指数の上昇は6カ月連続。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想をすべて上回った。全米4地域すべてで改善した。

  NAHBのチーフエコノミスト、ロバート・ディエツ氏は発表文で「建設業者の景況感が年初から引き続き緩やかに改善しており、一戸建て住宅の建設は底入れしつつある」と指摘。「米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めサイクルが終盤にさしかかっていることも、住宅ローン金利、および建設・開発業者の資金調達コストの点において、市況の先行きに明るい材料を提供する」と述べた。

  見通し指数は62(前月は56)となり、昨年5月以来の水準に上昇。現況指数と購買見込み客足指数はいずれも11カ月ぶりの高水準となった。

  販売押し上げに向けて住宅価格を引き下げたとの回答は25%と、ピークをつけた昨年11月の36%から低下。需要の緩やかな改善を示した。

引用:bloombergより

このように6月の住宅市場は非常に良好だったと言っていいでしょう。中古住宅が依然として不足しているということもあり、新築住宅に対するニーズというのは依然として強いようです。そこへ来てFRBによる金利の引き上げもようやく終了への道筋が見えるようになってきました。そういう意味では不動産市場にとっては非常に良い状況であると言えるでしょう。金利は依然として高いですが、先行きは見通しやすくなってきており、購入意欲も掻き立てられやすい状況なのかもしれません。いずれにせよ、ここしばらく不調だった不動産市場が強くなってきそうだということは経済にとって非常に良いことであると言っていいのだろうと思います。

少しずつ改善してきている

不動産市場が校長の兆しが見えているということはいいことだと言っていいでしょう。しかし、インフレはいまだ健在であり、金利についても予想外にまだ引き上げられる可能性はあると見ておいたほうがいいと思います。今回のFOMCでも市場の予想に反してFRBは金利の引き上げの可能性について言及しています。実際、まだまだインフレは落ち着いていないので想定以上に高い金利が長引くというかの制覇考慮しておいたほうがいいでしょう。ただ、そうはいってもこれまでのような急激な金利の引き上げというのは起こることはまずなく、方向性としては緩やかな下落であることは間違いないだろうとは思うので、住宅市場が活気づくというのはわかる気がします。そういう意味では少しずつ良い兆しは出てきているのかなという感じです。

まとめ

今日は6月の不動産市場の動向について見てきました。不動産市場は徐々に正常化への道のりを進んでいるようです。まだ完全にもとに戻るには時間がかかるでしょうが、着実に進んでいるということは確かでしょう。どんなに悲観的な状況であっても経済は正常な状態へ戻ろうとするものです。厳しい状況が待ち受けていたとしても必ず明るい未来は来ると信じて投資していればいいこともあるんじゃないでしょうか。