今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下のとおりです。

10日:卸売在庫、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁がイベント参加、メスター米クリーブランド総裁が経済、政策見通しを講演、ボスティック米アトランタ連銀総裁がイベント参加、バーFRB副議長が銀行監督、規制、新資本規制に関し討論

11日:ブラード米セントルイス連銀総裁が講演

12日:6月消費者物価指数(CPI)地区連銀経済報告ベージュブック、メスター米クリーブランド総裁が講演、ボスティック米アトランタ連銀総裁が講演、ブレイナード氏が講演

13日:6月生産者物価指数(PPI)、週次新規失業保険申請件数

14日:6月輸入物価指数、6月ミシガン大消費者信頼感指数(14日)などが予定されている。

引用:bloombergより

今週注目なのは12日発表の消費者物価指数と13日発表の生産者物価指数でしょう。インフレ抑制を目指すFRBにとっては非常に重要な指標であり、この結果によっては今後の金融政策にも大きな影響を与えることが考えられます。最近では物価の動向はやや落ち着いてきたように思いますが、労働市場を中心としてインフレはまだまだ落ち着く気配を見せません。雇用や賃金が高い状態であれば消費が依然として強く存在する可能性もあり、物価も想定した以上に下落していない可能性も十分考えられるでしょう。そういう意味では今週発表される消費者物価と生産者物価がどのようになるのかというのは投資家として非常に気になるところです。今の所7月のFOMCでは25bpでの利上げを予想する声が多く存在する気がします。個人的にもそのように考えており、よほどのことがなければそれは変更されないのかなと思っています。そしてその可能性を十分に変える可能性があるのは今週発表される消費者物価と生産者物価であることは確かなのかなと感じています。もし、予想外に強い結果になれば利上げはもしかしたら50bpになるかもしれませんし、想像以上に弱いものであれば次回も利上げはは見送り、9月に利上げが行われるという感じになるのかもしれません。いずれにせよ今週発表の消費者物価と生産者物価にはマーケットも大きく反応すると思われます。そういう意味では注意が必要ですし、内容にも注目しておくべきでしょう。