長期的に見れば米国株はやはり魅力的に見える

金融政策の不透明感や米国債の格下げなど米国株を取り巻く環境というのは全く持って安定感がありません。株価も依然として冴えず、今後については非常に予想しづらい展開だと言えるでしょう。しかし、長期的に見ればやはり米国株への投資というのは魅力的であることは揺るがないと思われます。そういう意味では大きく下げたところで拾っていくという戦術は非常に有効になるのだろうと思います。

米国株の先行きを楽観視

BNPパリバでは今後の先行きについては比較的楽観的な見通しを持っているようで、たとえ株価が下落したとしてもそれは絶好の買い場であり、恐れることはないとの見解を示しています。

大手仏銀BNPパリバのジェフ・デイリー氏によれば、米株式相場の上昇基調に亀裂が生じても、それは終わりを意味するわけではない。単に買いの好機だ。

  同行の資産運用部門で米国株の責任者を務めるデイリー氏は、株式相場は不安定な時期に向かう可能性があるとみている。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を維持できるかどうか、これから発表される経済データに投資家が注目するためだという。

  「乱高下は非常に起こりやすく、それは買いのチャンスと当社は捉えている」とデイリー氏はインタビューで発言。「この先の株式相場については楽観的にみている。ただ、6月初めからの動きを踏まえると、恐らく値固め的な期間に入ると思われる」と述べた。

  株式相場は今月に入って下落。米国の信用格付けが引き下げられたほか、国債入札を控えて金利に再び上昇圧力がかかったために、楽観的な景気見通しに水が差された。それでも米国株は年初来で17%を超える値上がり。米利上げ終了とリセッション(景気後退)回避の観測が強まっていることが背景にある。

  デイリー氏は「米国株のファンダメンタルズからみたわれわれのベースシナリオはソフトランディングであり、リセッションとなったとしてもせいぜい極めて浅いものになる。これは中期的な株式相場にとって良い兆しだ」と話す。「インフレが徐々に緩和を続け、利上げが終了し、2024年後半に経済成長が再加速するという、現実味のある道筋が見えている」と続けた。

引。用:bloombergより

このように今後も不安定な動きが予想されますが、それでも長期的に見れば米国株が強さを維持するのは間違いないと見ているようです。実際、インフレはもう以前のような勢いはなくなっています。経済指標も力強いとは言えないかもしれませんが、それほど悲観するほどではないような気はします。格付け会社の格下げについても何を根拠に格下げを行われたのか非常に疑問であり、多くの識者から批判が上がっているのも事実です。そういう意味では米国株についてはそれほど悲観的になることはないと言っていいのかなという感じはします。

長期的にはやはり米国株は魅力的

短期的にどう動くかはわかりませんし、非常に厳しい結果になることも十分あり得るとは思います。しかし、長期で見れば依然として米国株の魅力というのは失われておらず、十分投資対象となり得ると思います。そういういみでは現在冴えない米国株というのは絶好の投資チャンスだとも言えるでしょう。株は上昇してから買っても遅いのです。なのでこのような低迷しているときこそ積極的に優良な株式を買っていくべきだろうと思います。

まとめ

今日は米国株の今後について考えてきました。今のところやや冴えない動きをしている米国株ですが、5日はまた強い上昇を始めることでしょう。そのときになってから投資をしては遅いのです。このような低迷しているときこそ株を買う好機だと思うのでそれを逃すことのないようにしたいものです。