今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下のとおりです。

9日:コロンバスデーで債券市場休場

10日:8月卸売在庫、ボスティック・アトランタ連銀総裁討論会参加、ウォラーFRB理事が基調演説、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がイベント参加、デイリー米三須フランシスコ連銀総裁が講演

11日:9月生産者物価指数(PPI)9月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、共和党下院議長選挙、ボウマンFRB理事講演、ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

12日:9月消費者物価指数(CPI)、週次失業保険申請件数、ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

13日:10月ミシガン大消費者信頼感指数、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演

引用:ザイFX!より

今週も非常に重要な経済指標の発表が相次ぎます。特に消費者物価と生産者物価の数値には市場は大きく反応することになるでしょう。インフレは今の所高く維持されており、まだ引き締めの手を緩める段階にはありません。そこへ来て労働市場のタイトさが意識される展開となっており、インフレの粘着性が一段と意識される展開となっています。その上で消費者物価なども高く維持されているとなればよりタカ派的な政策へのシフトが意識されることになるでしょう。実際のところ、先日の雇用統計の結果によって、FRBがより厳しい政策を取ってくるという意見も多くなってきており、年内の利上げの可能性がより意識されてきています。その流れが今回の消費者物価などの発表によってより強まるのか弱くなるのかは非常に注目されるところだと思われます。また、FOMC議事録についても非常に興味があるところです。結果としては利上げの見送りとなってはいますが、中では当然ながら利上げを求める声もあったのだろうと思われます。そのあたり、どのような議論がなされていたのかということも注目すべきです。もし、9月の段階でもより利上げの可能性を模索していたのであれば、現在の状況を考えればさらにそれが強くなっていくでしょうし、思ったほど利上げの意見が強くないのであれば、もしかしたら経済指標次第ですが、そこまでタカ派に推移していくことはないのかもしれません。いずれにせよ、今週発表の経済指標には非常に注目すべきです。