第3四半期の業績予想はやや改善する

米国企業は厳しい環境ながらも成長を続けています。LSEGのデータによると、、今年第3四半期の収益予想は上方修正され、収益環境はやや改善していく予想となっています。インフレなど事業環境は依然として厳しいものとなっていますが、その中でも米国企業は前へと進んでいます。

第3四半期の業績予想はやや改善

LSEGのデータによる今年の第3四半期の予想はやや上方修正されました。

LSEGのデータによると、米S&P総合500種指数(.SPX)採用企業の2023年第3・四半期利益は前年同期比4.3%増となる見通し。25日時点の2.6%増から上昇した。

エネルギーセクターを除くと9.7%増になる見込み。

決算発表で示された実績と今後発表する企業の予想を集計した。

これまでに第3・四半期決算を発表した245社中、77.6%で利益がアナリスト予想を上回った。過去4四半期の平均は73.6%。

主要株価指数は米長期金利上昇への懸念で軟調に推移しているため、企業決算が注目されている。 第3・四半期売上高は前年同期比1.4%増加する見通し。エネルギーセクターを除くと3.6%の増収となる見込み。

これまでに第3・四半期決算を発表した企業のうち、売上高がアナリスト予想を上回った企業の割合は60.2%。

第3・四半期の1株利益について、悪化もしくは市場見通しを下回ると予測する企業は81社。改善もしくは市場見通しを上回る予測を出した企業は42社。悪化を改善で割ったネガティブ/ポジティブレシオ(81/42)は1.9。 今後4四半期(23年第4・四半期─24年第3・四半期)の予想PER(株価収益率)は17.3倍。 10月30日からの週は164社が決算発表を予定している。

引用:ロイターより

このように米国企業の収益は予想していたよりも改善しているのかもしれません。今の所グーグルなど一部の企業では予想よりも悪い結果となり、市場の失望を買う結果となっていますが、そうでない企業もたくさん存在します。そしてトータルで見れば好調な結果を出す企業が多いだろうというのが今の所の予想のようです。これまでもインフレなどを背景に、企業業績も悪化するだろうという予想は出ていました。しかし、米国経済は予想外に力強く、思っていたほどには業績は悪化していない印象です。そういう意味ではこの予想というのもあながち間違いではないのでしょう。

思っていたよりは悪くはない

実際に結果がどうなるかはわかりません。グーグルの決算のように市場の大きな失望を買う結果となる可能性も十分にありえるでしょう。しかし、これまでの流れを見る限り、我々が思っているほど米国経済は悪くないのかもしれませんし、結果としてそのようになっています。もっとインフレに苦しみ、年内にもリセッションに陥ると予想されていましたが、その可能性というのはもうないと言っていいでしょう。そういう意味ではこれまではやや悲観的に物事を見ていたように思います。そういう意味ではこの予想というのにも期待がモテるのかもしれません。ただ、最近のマーケットはやや楽観的になっている気がします。そして現実を知り、失望するということが多いような気はするので過剰な期待というの早めておいたほうがいいのかもしれません。

まとめ

今日は第3四半期の業績予想について見てきました。米国経済は我々が思っているほどには弱くはないように思います。なのでこのような強気な予想というのも十分にありえることなのでしょう。しかし、過度な楽観論には気をつけておいたほうがいいとは思います。