今年の感謝祭も好調な結果になりそう

米国では今年も感謝祭の休日を迎え、一年で一番消費が活気を帯びる時期となっています。最近の労働市場の悪化や物価の低迷などを受けてどのような結果となるか心配でしたが、そこまで悪いものではなかったように思います。

感謝祭商戦も好調

昨日発表された今年の感謝祭当日の消費支出は順調に増加していることが確認されました。

今年の米感謝祭当日の消費支出額は56億ドル(約8370億円)と、前年同日比で5.5%増加したほか、2017年の支出額28億7000万ドルのほぼ2倍になった。アドビが発表した。オンライン消費へのシフト継続が浮き彫りになったとしている。

  今年のホリデーシーズンにおけるこれまでのオンライン消費額は767億ドルと、11月最初の23日間ベースで前年同期比6.8%増加した。

  力強いオンライン消費支出に寄与しているのは純新規需要であり、価格上昇ではないとしている。

  感謝祭当日の電子商取引の伸びに大きく貢献したのはモバイルショッピングだったという。

  アドビでは感謝祭翌日のブラックフライデーの消費額については、前年同日比5.7%増の96億ドルを予想している。

引用:bloombergより

このように米国の消費者は現在においても消費に対して貪欲です。労働市場の鈍化や経済の先行きの不安など消費に対するマイナス要因は最近は多くなっては来ていますが、それでも米国の消費者の購買意欲を削ぎ落とすことはできなかったようです。消費が堅調ということは経済にとって非常に良いニュースであり、今後についても明るい兆しがあるのかなと期待してしまいます。もちろん過度に強くなればインフレを助長することになるため、適度なものがいいところですが、そのあたりについては今後の経済指標によって明らかとなるでしょう。とりあえず現状ではまずまずと言ったところのような気はします。

米国経済を支える個人消費

米国の個人消費というのは本当に強いなといつも感心させられます。これだけインフレが長期化し、物価が急上昇する中でも消費が一向に衰えないというのはなぜだろうと思います。日本ではどんなに物価が下落しても消費はどんどん減少していきましたが、米国ではそのような光景はお目にかかることはないのでしょう。そのぐらい米国の消費者の消費意欲に関しては感心させられます。そういう意味では経済はかなり消費者に助けられているような気はします。今後に関してもこの傾向が続くかどうかわかりませんが、それが続くことを願うばかりです。消費が堅調であればリセッションリスクというのはかなり低くなるとは思いますし、ソフトランディングの可能性も上がっていくことでしょう。

まとめ

今日は感謝祭の消費について見てきました。相変わらず米国の消費者の消費意欲というのはすごいと言うしかないというところです。この消費によって米国経済は力強く支えられているのだなと改めて感じたところです。今後はどのようになるのかわかりませんが、強い個人消費が続くのであればそこまで大きく景気後退することはないのかなという感じです。