SBI証券は為替手数料を無料化。楽天証券は大幅値下げを行う。

米国への投資というのは個人投資家の間では日に日に注目が集まっているところですが、その個人投資家にとって非常に嬉しいニュースが相次いでいます。29日に楽天証券がドル円の為替手数料を片道3銭へと下げ、衝撃を与えることとなりましたが、30日にはSBI証券がドル円の為替手数料をゼロにすると発表しました。ネット証券の競争は日増しに高まっており、その結果、個人投資家にとって非常に好ましい状況になっているのかなという感じです。

為替手数料の無料化、大幅値下げ

29日から30日にかけて、楽天証券とSBI証券にて相次いで手数料値下げのニュースが相次ぎました。

 SBI証券は「ゼロ革命」と称して、金融商品の手数料を次々と無料化している。11月30日、その第3弾として米ドルと円の為替手数料を12月1日から無料化すると発表した。システム対応が済むまではキャッシュバックで対応する。また円貨決済は対象外。

 各証券会社の為替手数料は1ドルあたり片道25銭が標準だ。これは1万ドルを購入すると2500円がかかる計算で、ドルを使い米国株などを売買し、再びドルを円に戻すと再度25銭がかかっていた。各社は随時為替手数料を一時的に引き下げるキャンペーンを行っていたが、定常的な料金体系は永らく25銭と変わっていなかった。

 実は、SBI証券の無料化に先立ち、楽天証券は29日に為替手数料を片道6銭に下げることを発表していた。SBI証券は、これに対応した形だ。

 日本株の取引手数料が無料となり、NISA口座では米国株なども含めて無料化、今回為替手数料にもゼロ化のメスが入った。米国株の人気が続く中、為替手数料は最後まで残っていた大きなコストだ。これが無料となることで、楽天証券が無料化に追随するか、また米国株取引に強みをもつマネックス証券が何らか対応するかに注目が集まる。

引用:ITmedia NEWSより

このように楽天証券とSBI証券の手数料競争が激化しています。最近では国内株式の売買手数料をゼロにすると発表した両者ですが、為替手数料でもコスト競争が激化してきているようです。米国株投資というのは今、個人投資家の間で非常に人気になっている分野です。そういう意味では個人投資家を以下に取り込むかと考えているネット証券にとっては非常に重要なところであることは間違いないでしょう。その中で楽天証券が先に手数料大幅値下げを仕掛け、すぐさまSBIが手数料を無料にするという驚くような競争が行われているということです。個人投資家にとってはこれは非常に嬉しいニュースであり、今後もこのような健全な競争がなされていくことが期待されます。

ネット証券は厳しい淘汰の時代へ

楽天証券とSBI証券の競争は日に日に増してきているような気がします。国内株式売買手数料が無料になったと思ったら今度は為替手数料もほぼ無料になってくるというのは本当にすごい世の中になったなという感じです。個人投資家にとって非常に素晴らしい時代になったと言っていいでしょう。今後もさらなるサービス向上を期待したいところです。ただ、この流れというのは力のない証券会社にとっては非常に厳しいと言わざるを得ないと思います。当然ながら手数料収入というのは証券会社にとって非常に重要な収入源であることは間違いないです。そこをゼロにするという選択肢はほとんどの証券会社では実行することは無理だと思います。そういう意味ではこのままでは楽天証券やSBI証券以外の証券会社が生き残るというのはかなり厳しくなるような気がします。SBI証券などは全収益に占める手数料の割合が少ないのでこのような戦略ができるようなのですが、そのようなことができるところは多くないはずです。そういう意味では今後のネット証券業界はかなり淘汰が進んでいくのかなという感じです。

まとめ

今日は楽天証券とSBI証券の為替手数料競争のニュースについて見てきました。手数料が下がるというのは個人投資家としては非常に嬉しいことであり、歓迎すべきことであることは事実です。しかし、この結果ネット証券の淘汰の動きというのはかなり進んでいくのではないかと感じます。ネット証券の淘汰の動きというのはかなり進んでいくのではないかと感じます。そういう意味では短期的にはいい動きであることは間違いないですが、長期的に見て本当に利益になるのかはなんとも言えないのかなという感じです。