今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下のとおりです。

12日:11月消費者物価指数(CPI)

13日:11月生産者物価指数(PPI)、FOMC、パウエルFRB議長会見、FRBドットプロット

14日:11月小売売上高、週次新規失業保険申請件数、10月企業在庫

15日:12月ニューヨーク連銀製造業景気指数、11月鉱工業生産・設備稼働率、12月製造業PMI、対米証券投資

引用:ザイFX!より

今週も消費者物価に生産者物価と重要なインフレ指標の発表が相次ぎます。そして今年最後のFOMCが開催される予定であり、非常に注目度の高い一週間となりそうです。今回のFOMCでは大方の予想では政策金利の据え置きが見込まれています。これまで2回連続で政策金利は据え置かれています。そして今回もその流れは変わることはないでしょう。インフレは確実に落ち着きを見せており、一段の金利の引き上げをする理由はなかなか見当たりません。また、当然ながら金利の引き下げというのも考えられる状況ではなく、据え置きが必然というところです。問題はFOMC後のパウエル議長がどのような発言をするのかが非常に注目されるのかなというところです。先程も言いましたが政策金利については正直据え置き以外の選択肢はないと思います。そこで現状の経済や今後の展開についてFRBがどのように見ているのかが気になるところです。もし、市場の楽観に近いような楽観的な発言が聞こえてくれば、来年早期の利下げをさらに織り込むことになるでしょう。しかし、予想外に慎重な発言が相次げば、利下げ観測というのは大きく後退するかもしれません。先日発表された予想外に強い雇用統計によって市場の楽観論はやや後退しています。労働市場の強さというのはFRBに緩和の実行を思いとどまらせるのに十分なものとなるでしょう。これまでの発言やそれらのことを考えるとパウエル議長はかなりの慎重な発言をするのではないかという感じがします。いずれにせよ、FOMCでは政策金利よりもパウエル議長の発言のほうが気になるところです。