ゴールドマン・サックスは引き続き強気な見通し

インフレが予想以上に強く、金融政策も厳しい状態が続きそうですが、経済見通しについては引き続き強気な見方が多く存在します。インフレについても強いと入っても5日は減速するでしょうし、それに伴い金融政策も緩和傾向になるだろうとは思います。そういう意味では今の厳しい状況をなんとか乗り切ればその後はそれなりに良い状態にはなるのかなという感じです。

ゴールドマン・サックスは強気な見通し

先日、ゴールドマン・サックスが今後の経済見通しについて以下のような見解を述べていました。

経済見通しがなお良好で、投資家が最近の出遅れ銘柄に資金を投入すれば株式相場は過去最高値を超えてまだ上昇する余地がある。ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストが予想した。

  セシリア・マリオッティ氏率いるゴールドマンのチームは、S&P500種株価指数が最高値を更新したことに伴い、投資家のポジションはいわゆる「マグニフィセント7」に「極めて」集中していると指摘。

  そのため反落のリスクもあるが、「強気のセンチメントとポジショニングが一段と支えられる余地はある。特に現金からリスク資産や株式の出遅れ銘柄へより大幅なローテーションが見られるようになればなおさらだ」とマリオッティ氏らは述べた。

  欧米株は、景気が底堅く推移しているにもかかわらず中央銀行が利下げに踏み切るとの見方から、今年に入り最高値を更新。これらの上げの大半をけん引しているのが大手テクノロジー企業だ。米国では、S&P500種のパフォーマンスを、こうした企業の影響を希釈する均等加重のS&P500種と比較した場合、2009年以来の高水準付近となっている。

  一方、ブルームバーグが調査するストラテジスト予想によれば、年末のS&P500種株価指数は平均で4897程度。これは現在の水準から約4%の下落を示唆する。

引用:bloombergより

このようにゴールドマン・サックスでは今後の株式市場については強気な見方をしています。現状、インフレが予想外に強いということもあり、金融政策はあまり株式市場にとって味方となる感じではありませんが、エヌビディアの好決算など市場を牽引するファクターも多く存在するため、まだまだ力強さは失う感じではありません。そういう意味ではしばらく強弱織り交ぜながらもしぶとい推移というのが続くのかもしれません。

相対的に見てもまだまだ上昇する余地はありそう

ゴールドマン・サックスでは強気な見方をしているようですが、実際どうなるかはわかりません。去年などは誰もが悲観的な予想をしている中でも素晴らしい株式市場というものが存在していましたが、その逆の状態になるかのせいだってないことはないでしょう。そういう意味では誰もが株式市場に楽観的になるという状態こそが危険な状態だと認識したほうがいいとは思います。しかし、それでも今後の株式市場はまだそれほどバブルのような熱狂とはなっておらず、そこそこの結果は出すのではないかと思います。インフレもいつになるかはわかりませんが、終局することになるでしょう。そしてそのときは金融政策も緩和され、株式市場にとっては追い風となるはずです。もちろんそうならない可能性もありますし、そうなったときに外部環境が相当悪化していれば、株価も下落していくこともあるでしょう。なので絶対とは言えませんが、そこまで悪いものにはならないのかなという感じがしています。だからこそゴールドマン・サックスのような強気な見方をしているところが多いのだろうと思います。

まとめ

今日は今後の株式市場の見通しについて考えてきました。色々あるとは思いますが、少なくとも大きなリセッションなどの悪化の可能性はあまりないのかなという感じです。そういう意味では程度の差こそあれ、今後も株式市場は上昇していくことでしょう。そういう意味ではこれまで通り、株式市場に投資し続けることが重要なのだろうと思います。