アトランタ連銀総裁も次回の利上げは25bpを支持。

弱い消費者物価の数値を受けて、利上げについてはやや弱いものとなる可能性が高くなったように思います。そして今日もアトランタ連銀総裁がそれを後押しするような話を行い、ますますその可能性は高くなったような気がします。おそらくは次回の利上げではそれほど強い利上げは行われないのかなという印象です。

アトランタ連銀総裁は25bpでの利上げを支持

アトランタ連銀のボスティック総裁はテレビ番組にて今回の消費者物価の結果を歓迎し、利上げについてはより柔軟なものにできる可能性について言及しました。

米アトランタ連銀のボスティック総裁は昨年12月の米消費者物価指数(CPI)統計を受けて、次回連邦公開市場委員会(FOMC)ではこれまでより小幅の利上げを支持する方向に傾いていると述べた。

  「本当に歓迎されるニュースだった」とボスティック氏は12日夜、CBSニュースで語った。「インフレが緩やかになってきたことが本当に示唆された。政策金利は現在、景気を抑制する領域に入っているため、もっとゆっくりと行動できるかもしれないという安心感が得られた」と述べた。

 「ビジネスリーダーなどから得られる情報がこれと整合している早期の兆候が見られるが、これが現実ならば、2022年中に実施した利上げよりも遅いペースで、つまり25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)での行動に違和感は抱かないだろう」と話した。

  ボスティック総裁は今年のFOMCで議決権を有していない。

引用:Bloombergより

ボスティック総裁はこのように述べ、次回の利上げでは25bpでの利上げを支持することを明確にしました。ボスティック総裁はFOMCでの議決権を持っていないので直接この意見が反映されるということはありませんが、当然ながらそのような意見もFRB内部にはかなり存在することは確実だと思います。先日もCPIを受けての発言をいろいろ見てきましたが、次回は緩めの利上げを支持する声は多く上がっています。そういう意味ではその可能性は非常に高くなったのかなという印象です。

次回利上げは25bpでの利上げ25bpでほぼ決まりか

消費者物価の発表を受けて様々な発言が出てきましたが、日に日に次回の利上げは25bpとなる可能性は高くなったような気がします。まだ厳しくいくべきだという意見も当然ながら存在しますが、次回の利上げについてはやや弱めの利上げを支持する声は非常に多いです。そういう意味では2月のFOMCは25bpでの利上げとなり、株式市場にとっては非常に良い影響を与えることになるでしょう。ただ、何度も言いますがこれをもってすべての問題が解決されているわけではないので過度な楽観論は禁物です。一時的には株も上昇するとは思いますが、長期的に見ればまだ不安定な動きが続くという予想はまだ変更する必要はないのだろうという感じです。ことしの経済成長予想もあまりよくありませんし、短期的に良い雰囲気が出てきても長続きはしないでしょう。

まとめ

今日は消費者物価を受けての発言を見てきました。日々出てくる発言は次回の利上げはやや緩めのものにすべきというものが多いような印象です。そういう意味では次回は25bpでの利上げとみてほぼ間違いないのかなと思います。そのため株価も上昇する可能性もありますがあまり長続きはしないでしょう。米国経済はインフレが落ち着いたとしてもかなりのダメージを追っているため回復にはやや時間がかかるのかなと思います。楽観は禁物です。