世界的なピザ関連株に投資?

今日はモトリーフールに面白い記事が載っていたのでご紹介しようと思う。

タイトルは「世界的なピザ関連銘柄への投資」

投資レポートやニュースはよく見るが、ピザ関連株というのは初めて聞いたような気がする。

正直考えたこともなかったし、見たこともないが、なかなか面白い視点だ。

とくにピザは、我々のような一般市民には非常になじみの深いものだから、だれでも理解しやすいだろう。

昨日書いた半導体や、テクノロジー業界などは素人にはちょっと専門的過ぎてよくわからない部分が多く、とっつきにくい。

というわけで、モトリーフールの2021年9月21日のレポートをもとに、個人的にピザ関連株は投資対象としてどうか検討してみることにする。

ピザの消費量

モトリーフールのレポートによればアメリカでは83%の人が月に一回はピザを食べているらしい。

しかも下記ブログによれば年間消費量はアメリカ単独でヨーロッパ全体よりも多いらしい。

デリバリーや冷凍ピザを合わせるとピザの年間消費量はやはりアメリカで、1人あたり13キロは、ヨーロッパ全域の国々をはるかに超えています。

『ピザの消費量世界一の国はやっぱりイタリア??日本は何位??』より

もともとアメリカ人はピザを非常に好んで食べているイメージはあったがここまでとは思わなかった。

さすがアメリカといったところか。

この数字を見ると、アメリカが最重要市場ということになるだろう。

ちなみに日本は上記ブログによると、一人平均約300gらしい。

この数字を見て日本は市場としてダメとみるのかまだまだ開拓の余地ありとみるのか。

その辺はいろいろ議論は出てきそうだが、さすがに13キロに匹敵する市場にはならないような気はする。

ピザ銘柄

ピザ関連企業と言ってもいろいろある。

宅配ピザもあればレストランチェーンもあるし、冷凍ピザもある。

非常に多種多様でピザだけに対象を絞るというのはおそらく相当難しいのであろう。

モトリーフールにも投資家として検討できる銘柄は3銘柄のみ紹介されていた。

ピザ銘柄ティッカー時価総額会社概要
ドミノ・ピザDPZ191億ドル世界最大のピザ会社
パパ・ジョンズPZZA46億ドル世界第3位のピザ会社
ヤム!ブランズYUM387億ドル複数のブランドを展開するファストフード企業

モトリーフール、「世界的なピザ関連銘柄への投資」より

日本人に馴染みのあるのはドミノ・ピザだけのように見える。

しかし、ヤム!プランズはピザハットも運営しており、こちらも日本には進出しているらしい。

パパ・ジョンズはまだ日本には進出していないようだ。

特徴

これらの3つの企業はモトリーフールのレポートによるとだいたい以下のような特徴があるようである。

  • ドミノ・ピザ

世界最大のピザ企業。テイクアウトやフードデリバリーなどいろいろな形態でのピザ販売を行っている。事業課題に意欲的で、国内・国外問わず積極投資している。

  • パパ・ジョンズ

世界3位のデリバリーピザ会社。世界一位のデリバリーピザ会社を目指し、海外も含め、積極的に投資をしている。

  • ヤム!ブランズ

クイックサービスレストランのグローバルリーダー。グループにはKFC、ピザハット、タコベルなどがあり、ピザ以外の商品も取り扱っているのが特徴。

いずれの企業もまだまだ事業拡大には積極的で、この先もどんどん投資をしていくようだ。

貴族株投資家としての視点からの投資判断

それでは貴族株投資家としての私の視点から3つの企業を評価してみよう。

それぞれの企業を連続増配率や増配年数で比較してみる。

連続増配年数配当利回り増配率
(1年)
増配率
(3年)
増配率
(5年)
増配率
(10年)
配当性向PER
ドミノ・ピザ90.7220.0019.2420.26n/a30.2941.65
パパ・ジョンズn/an/an/an/an/an/an/an/a
ヤム!ブランズn/an/an/an/an/an/an/an/a

資料はいつもの「Dividend Champions」の2021年8月31日版である。

これを見るとピザ関連企業を言うのはあまり私好みの業界ではないようだ。

Dividend Champions」では連続増配年数が5年に満たない企業の情報は掲載されていない。

よってパパ・ジョンズとヤム!ブランズはn/aとなっている。

無配なのか、配当の増減が度々起こっているのかわからないが貴族株には程遠い銘柄らしい。

ドミノ・ピザも、増配年数が9年と頑張ってい入るが、まだ投資対象としては不十分である。

特徴のところでも述べているが、ピザ業界は現在事業拡大に積極的である。

ということは資金は配当に回すよりもそちらに回したほうがいいとの判断だろう。

それ自体は悪い判断ではないし、事業拡大によって株主に株価上昇による利益をもたらそうというのも一つである。

しかし、私としては配当が安定していないというのはどうも投資対象としては考えづらい。

結論

ピザ関連企業への投資は当分考えることはなさそうである。

私としてはもう少し成熟した安定企業であったほうが望ましいのである。

もちろん、ピザ関連企業が悪いというわけではない。

彼らは彼らなりの戦略で事業をしているのであるからそれに文句を言う筋合いもないし、

それを理解してくれる投資家は他にもたくさんいるだろう。

そういう投資家とピザ関連企業がともに良い未来を築けるよう協力していってもらえればいい。

私は少し離れたところから応援することとしよう。

関連記事

いつものようにモトリーフールのレポートを読んでいたら、またまた面白い記事が飛び込んできた。今回は「チョコレート銘柄に投資する」というタイトルだ。前回は「ピザ」だったが、今回もなかなか面白い視点で見ているなと思った。というわけで今日はその「[…]