バークシャー・ハサウェイ社の活動が活発になってきた。

最近、ウォーレン・バフェット氏の動きが活発になっています。ここ数年はあまり大きな買収などもなく、異常に過熱していた株式市場に対して批判を続けていましたが、ようやく活動を開始したようです。もちろん、今もまだ投資先を見つけるのは大変なようですが、最近の株価下落を受け徐々に投資するに値する企業に資金を向けていくようになっています。そういうわけで今日は先日公開されたバークシャー・ハサウェイ社の保有株式についてみていきたいと思います。

積極的に投資活動を再開したバークシャー・ハサウェイ社

先日、2022年3月時点でのバークシャー・ハサウェイ社の保有する株式についての公開がありました。

引用:マネクリ バフェットの保有株トップ30!インフレへのシフト鮮明に より

御覧のように、前回の資料と比較しても新たに取得された株式というのが多くなっているのが分かります。先日もロイターによるとシティグループなど複数の企業の株式も取得したとのことです。

 著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは16日、第1・四半期にシティグループなど複数企業の株式を新たに取得したことを明らかにした。株式市場のボラティリティーを利用し、これまで主に現金で保有していた511億ドルを投入した。

引用:ロイターより

このようにバフェット氏が非常に活発に活動を始めたのがよくわかるニュースが多くなっています。最近の市場というのはインフレやウクライナ情勢などにより非常に弱気な相場が続いています。なので投資家の中にも新たな投資に躊躇している人も多いのではないでしょうか。しかし、世界有数の投資家であるバフェット氏にとってはむしろチャンスということなのでしょう。より割安になった株を積極的に買っているようです。今後も株式相場は軟調な展開が予想されます。インフレがしばらく落ち着く見込みはありませんし、ウクライナ情勢も長期化する懸念があります。しばらくは以前のような堅調な相場というのは期待しづらいところです。であればバフェット氏は割安になった優良銘柄を逃すまいと積極的に動いていくでしょう。そういう意味では今後はバフェット氏の動きに非常に注目が集まるのではないかと思います。

やはりインフレ下ではエネルギー関連株が有望か

個人的に注目しているのはエネルギー関連企業への投資が増えていることです。先日もオクシデンタル株を買い増しています。それはバークシャーが保有する株式の時価総額で、上位8位に入るほどの額です。また以前より保有しているシェブロンについても現在第4位に位置するなどエネルギー関連株に対する強い関心があることがうかがえます。歴史的に見て今のような消費者物価が上昇する局面ではエネルギー関連株が好成績を上げるということはわかっています。なので今回もそれに倣った動きをしているということでしょう。しかも今回はロシアによるウクライナ侵攻というおまけもついています。ロシアはそのことによって非常に強い経済制裁を受けることとなりました。そのため石油や天然ガスなどの天然資源の供給について大きな懸念となっています。そういう意味でも今回のインフレの状況は過去にもましてエネルギー関連株にとっては追い風となる可能性も十分にあるのではないかと思います。おそらくはバフェット氏もその可能性を考慮しているのではないかと思います。最近は環境問題も強く意識されるようになり、化石燃料に対する風当たりは非常に強くなっています。しかし、今回のウクライナ侵攻をうけて、その急激な変化については少し見直されるのではないかと思っています。もちろん大きな流れとしては変わらないとは思いますが、短期的にはやはり化石燃料に頼らざるを得ないという状況になるのでしょう。特に気候変動の急激な変化により夏はより暑く、冬はより寒くなる傾向があります。平均すれば若干の気温上昇なのかもしれませんが、局地的には非常に高温だったり異常な寒さがやってくることが多くなりました。そのような時にやはり安定的なエネルギー源として化石燃料の必要性は出てくるのではないかと思います。そういう意味でもエネルギー関連株というのは有望な投資先であろうと思います。

まとめ

今日はバークシャー・ハサウェイ社の保有する株式についてみてきました。バフェット氏の活動が活発になってきたというのは非常にうれしいニュースであると思います。やはり投資家としては注目せざるを得ません。非常に悲観的なニュースばかりが目立っていますが、だからこそ投資のチャンスというのは多く存在しているのでしょう。誰もが目を向けない時こそ積極的にチャンスを見つけるように行動したいものです。