エネルギー業界は順調に利益を上げ続けている

経済の状況が日々苦しくなっていく中、堅調に業績を伸ばしている企業も存在します。注目されるのがエネルギー関連株です。先日エクソンモービルとシェブロンが第3四半期の決算を発表しましたが、巨額の純利益を計上し、エネルギー価格上昇の恩恵を非常に大きく受けた形となっています。ウクライナ情勢や今後の景気減速等、懸念事項は多々存在しますが、エネルギー関連企業は今後も堅調な業績を上げていきそうです。そういうわけで今日は先日発表されたエクソンモービルとシェブロンの決算についてみていきます。

好調なエネルギー業界

先日、米世紀湯大手のエクソンモービルとシェブロンは第3四半期の決算を発表し、非常に堅調な業績であることが確認できました。

米石油大手のエクソンモービルとシェブロンは7-9月(第3四半期)に合わせて300億ドル(約4兆4300億円)余りの純利益を計上した。大手石油企業に対しては、消費者がインフレ高進やエネルギー不足に見舞われているときに巨額の利益を上げているとして、政治家から非難の声も出ている。

  エクソンは同社史上最高益を計上。シェブロンは天然ガス需要の増加などに支えられ過去2番目に好調な四半期だったと発表した。今週は欧州の同業、英シェルや仏トタルエナジーズも堅調な決算を公表していた。

  エクソンの1株利益は4.68ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の3.89ドルを上回った。純利益は197億ドルと、4-6月(第2四半期)に記録したこれまでの過去最高(176億ドル)を超えた。

  シェブロンの1株利益は5.56ドル。アナリスト予想は4.94ドルだった。純利益は112億ドルで、過去最高だった4-6月の120億ドル余りからは小幅減少した。

  両社合わせた利益の規模は1時間当たり約1400万ドルに相当し、特にウクライナでの戦争が激化する中、不当利益だとしてバイデン大統領など民主党指導部から批判が強まりそうだ。

引用:Bloombergより

このようにエネルギー関連株は非常に堅調です。最近のエネルギー価格の高騰や経済活動再開を受けた需要増などの恩恵を受けた形となっています。エネルギー業界は現在、非常に厳しい状況に置かれていることは間違いありません。それは化石燃料の使用を抑制していこうという動きにより、将来的にはあまり成長を見込みづらいという理由によります。しかし、現状ではそれらの動きというのはあまり株価や業績に大きな影響を与えていないようです。

バフェット氏もエネルギーに投資を続けている

やはり化石燃料の役割はまだ終わっていないということでしょう。もちろん長期的に見ればそれらの使用量というのは減少していくことでしょう。しかし、短期的にはまだまだ需要は旺盛に存在しており、成長する余地は十分にあるということです。それはバフェット氏が率いるバークシャーハサウェイ社がオクシデンタルに対して巨額の投資をしているという事実からもよくわかります。投資の神様はまだ化石燃料に対して熱い視線を送っています。そして見事にそれは成功しているといっていいでしょう。いくら環境対策や地球温暖化をうたったところでそんなにすぐに社会というのは変わっていかないということなのです。そういう意味では今後もエネルギー業界は有望な投資先として残っていくものと思われます。

まとめ

今日は好調な決算を発表したエネルギー業界についてみていきました。長期的に見れば化石燃料というのは縮小していくということは間違いないのかなと思います。しかし、現状を見る限りまだまだそれは先のことだろうと思います。ウクライナ情勢によりエネルギー供給網は再構築の必要が出てきており、その中でいきなり化石燃料の使用量を減らすというのはなかなか厳しいといわざるを得ません。そういう意味でもエネルギー業界はしばらく有望な投資先として残り続けていくことでしょう。少なくともバフェット氏はそう見ており、そしてきちんと結果を出しています。そういう意味でも十分エネルギー業界は投資先として検討する価値はありそうです。