世界的な金融機関トップの相次ぐ悲観的な発言

今後の経済状況がどのようになるのか不安になっている人も大可と思いますが、それに追い打ちをかけるような発言が相次いでいます。先日JPモルガンのダイモンCEOが景気後退に備えよというような発言をし、そして今度はゴールドマンサックスのジョン・ウォルドロン社長も同じような発言をしました。2つの世界的な金融機関トップの発言ということもあり非常に気になるところでもあります。そういうわけで今日はこの二人の発言についてみていきたいと思います。

世界的な金融機関トップの相次ぐ悲観的な発言

JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は先日行われた会合で、今後の米国経済について非常に悲観的な見通しを発表しました。

米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、金融政策引き締めやロシアのウクライナ侵攻といった前例のない課題の組み合わせに経済が直面する中、投資家は経済の「ハリケーン」に身構えるべきだと警告した。ダイモン氏は1日、アライアンス・バーンスタイン・ホールディングスがスポンサーの会合で、「今はそこそこ日当たりが良く、順調で、米金融当局はうまく対処できると誰もが考えている」とした上で、「ハリケーンはすぐそこまで来ている」と発言。「それが小型なものか、『サンディ』のように超大型なのかは分からない。身構えた方がいい」と述べた。ダイモン氏は、5月の投資家イベントでは米経済に「大きな暗雲」があると述べていたが、米金融当局がインフレとの闘いで向き合う課題を考慮し、その後、予想を更新したと説明した。JPモルガンとしてはバランスシート面で保守的な姿勢をとることで、この乱気流に備えていると同氏は述べた。一方で、個人消費の堅調に言及し、賃金の上昇と十分な雇用は経済の「明るい雲」だとも話した。

引用:Bloombergより

このようにダイモン氏は述べ、今後の経済について警戒せよとの発言をしています。また、同じような発言をゴールドマンサックスのジョン・ウォルドロン社長も述べています。

ゴールドマン・サックス・グループのジョン・ウォルドロン社長は、世界経済を揺るがすショックが相次ぐ中、この先はさらに厳しい経済状況が続くと警鐘を鳴らした。前日にはJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が同様の警告を発していた。ウォルドロン氏は投資家会議で「これは私がこれまでのキャリアで見てきた中で、最もとは言わないまでも、かなり複雑かつダイナミックな環境の1つだ」と発言。「経済システムにこれほどの数の衝撃が同時発生するのは前代未聞だ」と述べた。その上で「この先は一段と厳しい経済状況になることが見込まれる」とし、「資本市場の環境が厳しくなることは間違いない」と続けた。一方、景気低迷時でも同行が高収益をあげられることには自信を示し、「経済環境がどうであれ、われわれはうまくやっていけるだろう」と語った。

引用:Bloombergより

何を言われようとも私はブレない

このように世界的な金融機関である2社のトップが非常に悲観的な見解を述べました。これが本当に正しいのかということは私にはわかりません。しかし、今後の経済が厳しいであろうということはすでに予想されていることでもあるので驚くようなことではありませんが、これだけはっきりと厳しいというくらいですから、見通しはあまりいいものではないのでしょう。しかし、悲観的なことばかりではなく、一応明るい兆しも見えているようなことは言っていますし、自分たちはそんな中でも利益を上げられるだろうという強気な発言もしています。その辺はさすがだなという感じでしょうか。確かにどんなにひどい景気後退局面であっても収益を伸ばす方法が全くないということはありません。過去の世界大戦やリーマンショックなど大恐慌のような厳しいときでも後から振り返れば十分に利益を上げられたものというのは存在しています。そういう意味では何も投資に憶病になる必要はないと思います。特にインデックスについてはそのような景気後退局面においても投資を続けることによって利益が出ることは歴史がすでに証明してくれています。もちろん何よりも優れた方法ではないかもしれませんが、個人投資家にとっては最良の方法だと思います。そういう意味でも何が起きようとも淡々と投資を続けることこそが正しいのだと思います。

まとめ

今日は連日投下された悲観的な発言について考えてみました。現在の状況を考えればこれらの発言というのは全く持って正しいといえると思います。しかし、個人投資家にとっては正直どうでもいいことではないかとも思います。我々がやることは決まっています。何が起きようとも撤退することはせず、投資を続けるのみです。そうすれば必ず大きな果実となって利益が返ってくるはずです。なので私はこれからも投資を続けていこうと思っています。