立憲民主党の参議院選挙の総括を聞いて心底がっかりした

先週のニュースに非常に残念なものがありました。参議院選挙を受けた総括を立憲民主党がしたようなのですが、その結果の一つとして「提案型野党」が失敗との結論が出たようです。正直ここまでダメになったのかとがっかりしましたが、これではこの先も立憲民主党が復活することはないでしょう。すでに期待はしていませんが、これでもうはっきりしたような気がしました。そういうわけで今日は先日発表された立憲民主党の参議院選挙総括についてみていきたいと思います。

参議院選挙の総括が残念極まりない

立憲民主党は7月に行われた参議院選挙の結果を受けて総括の作業を進めているようです。その内容が先日判明し、以下のようなニュースが報道されました。

選挙区では1人区の現職5人のうち3人が議席を失ったことや、比例代表で目標の約半分の677万票の獲得にとどまり、日本維新の会を下回ったことについて、執行部に大きな責任があると指摘し、「野党第一党であることは自明の前提ではない」とした。

立憲民主党の参院選総括案では、泉代表が標榜した『提案型野党』についても、「国会論戦において『批判か提案か』の二者択一に自らを縛ることとなり、意図に反して立憲民主党が『何をやりたい政党か分からない』という印象を有権者に与えることになった」と分析。

さらに、選挙公約が有権者に響いていないと指摘。「質問・論戦は勿論、政府への要請や法案提出などは他党よりも熱心に取り組み実績を挙げているが、それらのことは有権者にはほとんど伝わっていない」として、与野党で緊張感のあるせめぎあいを繰り広げていくことが必要としている。

立憲民主党の置かれている現状について、「政策がいいのにイメージが悪い」とし、ジェンダーなどを掲げているリベラルな政策についても、有権者には改革ではなく「うっとうしいお説教」と受け止められているなど厳しい言葉が並んだ。

その上で、「参議院選挙では中堅・若者層の支持が得られていない」という分析結果をもととして、「働く世代を組織している連合組合員をはじめ、非正規雇用などの支持を得られずして、中堅、若者層への支持は広がらない。したがって立憲民主党と連合との協力関係を強化する」と強調した。

引用:FNNプライムオンラインより

これを見た時の感想はもう駄目なのだろうなというところです。提案型野党がダメと結論付けてしまっているのでおそらくはまた批判ばかりの野党に戻るということになるのでしょう。それでは国民の支持は得られないというのはまだわからないのでしょうか。安倍政権の誕生からこれまでずっと何年も批判ばかりしてきて結局自分たちは議席を落とし続けてきたのに全く何もわかっていません。本当にこのままでは今の社民党のようなポジションになっていくのではないかと思います。特に今はれいわ新撰組や参政党など多様な政党が誕生し、新たな選択肢も増えてきました。これからは消極的に立憲民主党や自民党などに投票してきた人たちは既存のそれらの政党に投票しなくなる可能性があります。そういう意味ではただでさえ厳しい状況の中で、自ら事態を悪化させるような行動に出るということは自殺行為そのものです。

問題は中身

そもそも提案型が悪いのではなくその中身が問題なのです。きれいごとを並べたところで有権者はもうそんなものにはなびいていきません。多くの国民は現実をしっかり受け止めています。ウクライナ情勢や台湾情勢を受けて安全保障に対する現実的な対策を求めていますし、経済についても成長をしなければこのままではだめだと気づいています。なのにいまだに夢を見るような政策ばかりを並べたり、小手先の政策で票を集めようとするのです。円安に振れたから金融政策を変更させようとかわけがわかりません。そもそも物価が上昇しているのは為替のせいではなく、商品価格そのものが上昇しているからであって、為替の絵k異教というのはごく一部です。なのに金融政策に文句を言っても仕方ないですし、日銀の政策に口をはさむこと自体そもそもおかしい話です。このように今目の前にある問題についてわかりやすい解決案を提示したところで有権者には何も響かないのです。根本的に間違っています。このようなことばかりやっているようでは選挙で勝てるわけがありません。

まとめ

今日は立憲民主党の参議院選挙の総括についてみてきました。まあ、もう駄目なのかなといった感じで本当にがっかりです。これからまたテレビでは自公政権の揚げ足取りが始まるのでしょう。これではだれも政治に興味を持たなくなるのは当然です。そんなことをやってきたから立憲民主党は国民の信用を失ってしまったのでしょう。多くの国民はしっかりと現実を見ています。うわべだけの聞こえのいい政策を言ったところで何も響きません。特に民主主義国の選挙では何をおいても経済政策が最重要です。そこがダメでは絶対に選挙では勝てません。なのできちんと日本の未来に希望が持てるような経済政策をしっかりと出して、信用を回復させていかなくてはならないでしょう。おそらくはそう簡単な話ではないですし、時間もかかるはずです。なので大変な作業になるとは思いますが何とか頑張ってほしいものです。でも、多分ダメなんでしょうね。