多くの専門家が予想を外した2023年の株式市場

2023年も残すところあと少しというところまで来ました。今年一年も本当にいろいろなことがありましたが、何とか無事終えることが出来そうです。株式市場について振り返ってみると、米国も日本も当初考えられていた以上に素晴らしい結果を残したのではないでしょうか。そういう意味では多くの投資家の人たちは良い一年だったのではないかと思います。そして来年も素晴らしい一年であることを願いつつ、今年一年について振り返ってみたいと思います。

予想外に良好なサプライズ

今年の初めは2022年に引き続き、厳しい年になるだろうと予想されてました。多くの専門家からはインフレの高止まり、厳しい金融政策によって米国経済は苦境に立たされるだろうと思われていました。そして大幅なリセッション入りのリスクも少なくないという見解もあり、かなり悲観的な年明けだったように思います。そして米国では多くの地銀が破綻し、その可能性はますます高まったかに思えたのが今年初めの出来事です。しかしながらFRBは迅速に対応し、大事に至る前に金融不安による連鎖的な悪循環は断ち切られました。そして株式市場もそれに合わせて上昇を続けるという予想外にポジティブな状況となったのです。昨今のAIブームなどにより半導体などのIT関連株がけん引する形で米国株式市場は非常に活況を呈するようになりました。その流れが年末まで続き、予想外に株式市場は良好な結果を残して終了する事になったのです。そういう意味ではまさに良い方向にサプライズが起こったといえるでしょう。

雇用の安定が一番大きい

今年一年を振り返るとまさかここまで良好な結果を出せるとは思っていませんでした。私が知るかぎり、ほとんどの専門家が今年の予想として非常に悲観的な予測をしており、今は辛抱するべきだと言っていたように思います。それは自分自身に言い聞かせる意味もあったと思います。それくらい米国経済や世界経済を取り巻く環境と言うのは悲観的にならざるを得ない状況であり、特に相次ぐ地銀の破綻が起きたあたりまでは本当に暗い未来しかないなと言う印象があったように思います。しかし、銀行破綻が何とか大事に至らずに乗り越えられたあたりからやや状況は変わったように思います。まず何といっても雇用が非常に安定していたことが大きかったのかなと思います。当初からインフレと高金利に伴い、景気の減速や雇用の悪化が起きると予想されていましたが、雇用に関しては本当に力強く維持され続けました。それは本当に消費を支える力となり、消費者の心理を後退させない要因として大きく貢献したことは間違いないでしょう。もし、労働市場がここまで強くなければ確実に米国は大きな失速を起こし、リセッションに突入していただろうと思います。そういう意味でも本当に雇用の強さと言うのに今年の米国経済は救われたのだろうという印象です。正直多くの専門家も雇用は悪化すると予想していただけに、このような結果になるのは意外というほかありません。なぜここまで景気がインフレが強くなり、金利も高く維持される中で雇用が維持されてきたのか。正確な答えを知りたいところです。そのくらい意外な事であり、非常に幸運な事だったといえるでしょう。いずれにせよ、今年は予想外に良好な結果を得ることが出来ました。そしてその要因としては雇用の安定が一番大きな物だったのかなと言う印象です。

まとめ

今日は2023年を振り返り、一年の締めくくりとしてみました。本当にいい方に予想が外れ、素晴らしい一年になったのだろうと思います。その一番の原因は雇用の安定なのかなと個人的には感じるところです。なぜここまで雇用が維持されたのかは本当に謎です。多くの専門家はこうはならないと予想しており、まさに今後の課題と言っていいのかなと思います。個人投資家の私としてはその辺の分析は専門家に任せ、一年の締めくくりを使用中と思っています。