NISAを撤退する人が非常に多いというのは悲しい

最近は株価の下落が続き、投資家としては大変厳しい状況が続いています。そのため日々、減少していく資産を見るのに耐えられずに株式市場から撤退してしまう人も多くいるのではないかと思います。その気持ちは非常によくわかります。私も過去の金融危機などの大きなリセッションでは本当につらい経験をしたことがあるためです。しかし、このような状況は決して長くは続きません。必ず明るい未来はやってくるはずです。それを信じて投資を継続するべきだと私は思っています。そしてそれができる人こそ投資で大きな資産を築くことができるのです。

NISAを撤退する人が結構いるようです

先週、マネックス証券の投資情報サイト、「マネクリ」を見ていたらNISAを撤退してしまう人が意外と多いという記事を見つけました。

株式市場が好調なこともあれば、時には暴落することもあります。少し株価が上がったからといって解約(利益確定)したり、下がったからといって恐怖心から解約してしまったり、といった行為を繰り返していては、長期的な資産形成はできません。しかし、実際は継続することがなかなか難しいようです。

例えば、つみたてNISAは資産形成の基本である「長期・分散・低コスト+積立」ができるように設計された制度です。それでは、つみたてNISAを利用して投資信託の積立をしている人は順調に積立投資を継続できているのでしょうか。金融庁の「NISA口座の利用状況調査」によると、2018~2020年までに「つみたてNISA」の利用枠で購入された投資信託の買付額の合計は6,862億7,027万円になります(指定インデックス投信が5,416億1,907万円、アクティブ投信など指定インデックス以外の投信が918億1,250万円)。

このうち、2021年までの4年間で1,363億2,495万円が解約されています。これは、購入された金額の約20%を占めます。ちなみに解約の割合は指定インデックス投信が約20%、アクティブ投信など指定インデックス以外の投信が約19%とほぼ同じです。

実際には買付・解約ともに購入した時の金額ではなく、時価評価額で開示されているため、解約された正確な割合はわかりません。ただ、非課税期間20年という長期投資を応援する制度にもかかわらず、積立投資を始めてから4年足らずで解約してしまう人が意外と多いのです。

引用:マネクリより

なんとNISAで運用されている資金のうち2021年までの4年間で約20%もの投資商品が解約されているというのです。この数字をどうとらえるかは人それぞれだと思いますが、個人的にはかなりいるなという印象です。

長期投資をやめるのは非常に残念

投資のスタイルというのは人それぞれです。なので短期投資が悪いとか長期投資にするべきだとかは言うつもりはありません。結果的にその人の目的を果たせればいいのであって、その手段は結局のところどうでもいいと思っています。ただ、何の才能も知識もない一般人が確実に資産を守る手段としてはやはりインデックスによる長期投資が一番だと思っていますし、一般的にはそれが推奨されています。そしておそらくはNISAを始めた人もそうだったはずです。なのに20%もの人が撤退してしまうというのは非常に残念な結果だと思います。

新型コロナの影響や金融危機などのように危機は常に存在する

理由としてはおそらく新型コロナの影響による将来への不安などがあったのかとは思います。なのでこの4年が特殊なのかともいえるかもしれませんが、今はインフレによって非常に不安定な状況になっていますし、過去を見ればいつで何かしらの不安要素は常に付きまとっています。なのでこの4年間だけが非常に特殊ということもないのだろうという感想です。そういう意味では常にこのように長期投資を始めてはみたものの撤退してしまう人というのが一定数いるということなのでしょう。

いついかなる時も長期投資を続けるべき

このようにせっかく始めた投資をやめてしまうというのは非常にもったいない話です。投資で利益を出すというのはそんなに簡単な話ではありません。より確実に利益を出すのには時間がかかります。ですがどうしてもその時間を待つことができないのでしょう。巷には簡単に投資で大もうけしたというような話にあふれています。もちろんそれが不可能というつもりはありませんが、誰にもできるものではないことは明らかです。ほとんどの人は大けがをして撤退する羽目になるでしょう。そうならないためにも地道なことを継続していく必要があるのです。

私は投資をやめない

株価が下落しているときに投資を続けるということは強い信念が必要です。私もリーマンショックの時などは減っていく資産を目にしながら本当につらい日々を過ごしていました。70%もの資産を失ったときは本当につらかったですし、今思えばよく耐えたなという風に思います。ですがそれを乗り越えたからこそ今のような資産を築くことができたのだと思います。自由な資本主義が継続する限り、必ず経済は成長します。経済が成長するのであれば株価は必ず上昇するはずです。事実、超長期で見れば世界の株式市場の時価総額は右肩上がりです。これまで多くの戦争や金融危機が幾度もありましたが、それらを乗り越えて成長をしてきたのです。なので今度の危機も必ず乗り越えていくと信じています。なので私は投資を続けるつもりです。もし、自由な資本主義の世界が崩壊するようなことが起きれば、その時はもういくらお金や資産を持っていても意味のない世界となっているでしょう。なのでそのようなことを心配してもしょうがないといった感じです。

まとめ

今日は今日はNISAを解約してしまう人が多いというニュースから長期投資の重要性について考えてみました。簡単に長期投資から撤退してしまう人が多いというのは非常に残念な話です。気持ちはわかりますが何とか継続してほしいと思います。そうすれば10年、20年後には大きな成果を上げてくれるはずです。私は絶対に長期投資をやめるつもりはありません。このインフレ下においても投資は継続するつもりです。株価が大きく下落するならそれこそ安く株を買うチャンスだと思います。なのでぜひ皆さんにも懸命な投資を継続していくことをお勧めします。