仮想通貨はやはり素人が手を出してはいけないのだろう

仮想通貨の暴落が止まりません。FRBをはじめとする各国中央銀行の緩和政策終了を合図として仮想通貨の暴落が始まりました。金融緩和政策が修正されたことによりリスク回避の動きが暗号資産にも及んだ形で、一瞬で価値がなくなるものまで現れています。やはりこのような商品はリスクが高いなと改めて感じています。そういうわけで今日は最近起こった仮想通貨の動きについてみていきます。

仮想通貨の暴落のニュースが連日報道される

最近は仮想通貨の暴落のニュースが連日報道されています。少しネットで検索するだけでいろんな情報がでてきて、事態の深刻さを物語っているようです。

暗号資産の時価総額、緩和終焉で8000億ドル減=情報サイト

暗号資産(仮想通貨)情報サイトのコインマーケットキャップのデータによると、10日の暗号資産の時価総額は1兆4000億ドルとなり、4月2日の2兆2000億ドルから約1カ月で8000億ドル減少した。昨年11月初め頃に記録したピークの2兆9000億ドルからは大きく落ち込んだ。金融緩和の打ち切りとともにリスク志向が退潮している形だ。

引用:ロイターより

26兆円超が1日で消失、仮想通貨市場に大規模売り-テラが引き金

暗号資産(仮想通貨)市場では24時間に2000億ドル(約26兆円)余りが消失した。コインマーケットキャップのデータが示した。ステーブルコインのテラUSDの急落を引き金に幅広い仮想通貨が売られた。

引用:Bloombergより

仮想通貨価格が急落、テザーは米ドル連動より大きく下落

暗号資産(仮想通貨)の一種であるステーブルコインの「テラUSD」が11日に急落したのを背景に、12日の仮想通貨市場は相次いで下落した。同じくステーブルコインの「テザー」の下落幅は米ドルとのペッグ(連動)より大きく、時価総額で最大の仮想通貨のビットコインは16カ月ぶりの安値を付けた。

引用:ロイターより

仮想通貨ルナ連動の上場投資商品が99%安、歴史的急落でほぼ無価値

デジタル資産の混乱が上場投資商品(ETP)にも波及している。問題に見舞われた仮想通貨ルナに連動するETPの価格はほぼゼロとなり、ETPとして過去最大の急落となっている可能性がある。12日の取引で「21シェアーズ・テラETP」(ティッカー:LUNA SW)は99%安の0.002スイス・フランに下落。先週末の6日は22.29フランで引けていた。ルナが関連するステーブルコインのテラUSD(UST)がドルとのペッグ(連動)を失ったことで、ルナに売りが殺到した。上場投資証券(ETN)の「ヴァンエック・テラETN」(ティッカー:VLNA GR)も同じく急落した。

引用:Bloombergより

やはりまだ個人が手を出すべきものではない

このように連日仮想通貨暴落のニュースが飛び込んできています。私は仮想通貨には一切投資していないので問題ありませんが、投資している人たちにとっては大変厳しい状況となっていることでしょう。最近は記録的な金融緩和政策が実施されていたこともあり、仮想通貨は非常に有望な投資先として人気を博していました。そのため多くの個人投資家もこぞって仮想通貨への投資を加速させていたように思います。しかし、以前から言われていたように、仮想通貨は非常にリスクの高い商品であったといわざるを得ません。著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏なども仮想通貨には否定的ですが、その考えは正しかったのだといっていいでしょう。もちろん、仮想通貨の可能性自体を全く否定するつもりはありません。おそらくは将来は今の円やドルに代わる存在として広く認識される可能性も十分にあるとは思います。しかし、今はまだその過渡期であり、個人の素人投資家が手を出していいものだとはとても思えません。下手に手を出すと今回のような事態に巻き込まれ、大けがをしてしまうことになります。そういう意味でも私は仮想通貨には投資するつもりはありませんし、するべきではないと思っています。もっと安定的な存在として世間に認知され、法整備などがきちんとされてからでも十分でしょう。

まとめ

今日は最近起きている仮想通貨のニュースについてみてきました。やはりこのような商品に手を出すということは投資ではなく投機だといわざるを得ません。懸命な投資家であれば手を出すべきではありません。自分のわからないもの、理解できないものには手を出さない。投資の基本ですね。この考え方は非常に大切です。そして何度も言いますが仮想通貨の可能性自体を否定するつもりは全くありません。将来的には非常に有望なものになる可能性は十分にあるとは思います。しかし、素人が手を出すものではありません。個人投資家はおとなしく株式投資をしておくだけで十分です。