投資信託のコスト競争は個人投資家の味方

投資を行う上で重要なことはたくさんありますが、その中でも手数料などのコストをいかに低く抑えるかということは非常に重要なことです。20年、30年と長期間に渡る投資を行っていく際にはコンマ1%のコストの違いでもとてつもなく大きなものとなってしまうため、可能な限りコストは低く抑えるべきです。そういう意味では最近は非常に低コストで投資できる環境が整ってきており、非常に素晴らしいことだと思います。そしてその素晴らしい環境というものがまた進化しようとしています。

投資信託の低コスト競争が継続中

先日、個人投資家に非常に人気のある投資信託が信託報酬の引き下げを発表しました。

 三菱UFJ国際投信は3月15日、米国株価指数連動のインデックスファンド「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬を引き下げると発表した。4月25日から、0.0968%だったものを0.09372%に引き下げる。

同指数に連動する、低コストな他社ファンドの登場がきっかけ。アセットマネジメントOneは「たわらノーロード S&P500」を3月30日に設定する予定で、信託報酬は0.09372%とされている。

 それまで同指数で最低コストとなるのは、SBIアセットマネジメントの「SBI・V・S&P500インデックスファンド」の0.0938%。またS&P500との連動ではないが、大型・中型の米国株式を対象とし、同市場の85%をカバーする「Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数」に連動する「PayPay投信 米国株式インデックス」は0.0915%だ。

 なおeMAXIS Slimは、信託報酬に残高に応じた段階料率を採用しており、実質的にはさらに信託報酬が小さくなる。加重平均して計算すると直近残高1兆8156億円の場合、0.0929%となる。

 eMAXIS Slim米国株式は、純資産額1兆8058億円となっており、ETFを除く公募投信において最大規模。指数連動のインデックスファンドでは、信託報酬に代表されるコストが最大の差別化要因であり、低コストを標ぼうしたことでeMAXIS Slimシリーズは急速に規模を拡大した。

 eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の運用コストを目指すことを明言している。

引用:yahooより

このように三菱UFJ国際投信は同社の販売する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬を引き下げることを発表しました。同ファンドは非常に低コストで米国へ投資することができる投資信託として個人投資家から非常に人気のある商品です。そしてこのファンドは業界最低水準の運用コストを目指すとしており、競合する商品が低コストへシフトするたびに信託報酬を引き下げてきた歴史があります。今回もそれに習うように信託報酬の引き下げを行うようです。

投資家にとっては非常にありがたい状況である

この様な競争というのは消費者にとって非常にありがたいことです。この様な健全な競争が起こることは優良な商品の開発やコストの削減などの好循環が起き、より良い商品を低価格で購入することができるためです。そういう意味では今回の動きというのは非常に嬉しいことだと言っていいでしょう。今後もこの様な健全な競争が起き、消費者にとって最良の投資環境を提供してほしいものです。

まとめ

今日は投資信託の信託報酬引き下げのニュースについて見てきました。この様な競争が起こることは投資家としては大歓迎です。是非とも今後も引き続きより良い投資環境を提供すべく、業界では頑張って欲しいものです。私が投資を始めたときにはとても考えられないような素晴らしい環境ができてきており、本当に羨ましいと思います。この様な素晴らしい環境がしっかりとできているのですから、我々もそれを最大限利用してきちんと自分の資産を守っていくべきでしょう。