NISAの非課税期間が無期限化へ

投資で資産を築くというのは簡単ではありません。しかし、きちんとした知識と手段を用いていけば少なくとも人生を間違えるようなことにはならないはずです。そういう意味でも投資に対する知識や優れた商品、仕組みというのはきちんと理解し、利用していきたいものです。そんな中、珍しく政府から有用な提案がなされました。現在、個人投資家の間で多く利用されているNISAについて、その期限を無期限にするというものです。これまでは限定的な利用でしかありませんが、それが無期限になるということは個人投資家にとって最大の武器である時間をより有効に活用できるという意味で非常にメリットが大きくなりそうです。そういうわけで今日、NISAについてみていきたいと思います。

NISAの非課税期間が無期限化する

岸田政権は25日、自身が掲げる資産所得倍増プランの案として、NISAの非課税期間を無期限にするというものを発表しました。

政府は25日、資産所得倍増プランの案を公表した。少額投資非課税制度(NISA)は非課税期間を無期限にして今後5年間でNISA口座数と投資額を倍増する。家計に眠る預貯金1000兆円の一部を誘導する狙いだ。過去に何度も叫ばれてきた「貯蓄から投資」の起爆剤とするには、シンプルな制度設計や非課税枠の拡大が焦点になる。

岸田文雄首相は25日、新しい資本主義実現会議の分科会で「一般NISAとつみたてNISAの双方の恒久化を実施する。金融商品から得た利益が非課税となる期間を無期限化する」と表明した。これによって「中間層を中心とする層が将来にわたって安定的に資産形成を行う環境を整備する」と述べた。

「我々が提案してきた内容と方向性が合致する。高く評価したい」。日本証券業協会の森田敏夫会長はこうコメントした。現状のNISAは非課税期間が決まっていて「長い目線の投資を促していくのにそぐわない」という声が多かった。これから資産を積み上げていく現役世代を取り込むための舞台が遅ればせながら整うことになる。

引用:日本経済新聞社

このように岸田政権はNISAの期限を無期限にすることを計画しているようです。これまでもNISAは期限付きということで長期投資の恩恵を受けづらいのではないかという批判もありました。また、諸外国に比べ、資産所得が異常に低い日本の現状を不安視する声も出ています。そういう意味でも今回のNISAの無期限化で少しでも個人投資家が増え、資産所得が大きくなるということは日本経済にとっても悪いことではないでしょう。そういう意味でも非常にいいことなのではないかと思います。

岸田政権が珍しく素晴らしい仕事をする

岸田政権についてはいろいろ賛否はあるかと思いますが、久しぶりに良いニュースが出てきたなという感じです。この話というのは以前から聞こえてきたものではありますが、ここまではっきりとした形で発表されるということはそれなりに形になってきたということでもあるでしょう。そういう意味では最終的にどうなるかということはわかりませんが、方向性は固まったのだろうと思います。なのでいつになるかわかりませんが、投資にかかわる非課税枠は今後増えるということは間違いないでしょう。そういう意味でも非常に良いニュースです。

利用できるものは利用していくべき

投資で利益を上げるというのは本当に大変です。長期的にみて年5%で運用できれば十分という世界です。そう考えると20%の税金がゼロになるというのはとても大きなメリットがあるといっていいでしょう。これを利用しないという選択肢はありません。もちろんデメリットもないわけではありませんが、その教授できるメリットを考えると十分に選択する価値はあると思います。日本は以前に比べると教育も進んできたので金融リテラシーもかなり改善していると思います。しかし、それでもまだまだ欧米の足元にも及びません。以前投資を全く行っていないという若者も多く存在します。そういう意味では我々がやれることはまだたくさんあると思います。このような優遇税制を整備するということは多くの個人投資家が投資をする環境を整えるとともに、日本経済を支える重要なものとなるはずです。なのでこのような動きは大歓迎ですし、今後も続けていくべきでしょう。

まとめ

今日はNISAの無期限化のニュースについてみてきました。珍しくいいことをしたなという感じがします。投資家としては大歓迎です。長期投資では少しの違いが最終的に大きな差となって表れてきます。そういう意味でもこのような優遇策は積極的に利用していくべきでしょう。今後にも期待したいところです。