paypay証券では株式や投資信託の移管はできないようです。

もうすぐ新NISAが開始されるということもあり、各証券会社では顧客獲得競争が激化しています。各社とも新商品や新たな取り組みの発表などが相次ぎ、個人投資家としてもそろそろ結論を出さなければならないと思っている人は大勢いるのではないでしょうか。個人的にも気になった商品について色々問い合わせなどを行ったりしましたが、意外な事実が判明するなどなかなかうまく行かないなと思うこともあります。

paypay証券でもクレカ積立が開始

paypay証券では最近クレジットカード決済での投資信託の買い付けサービスを開始することが発表され、多くの注目を集めていました。

PayPay証券株式会社は、2023年10月15日から、PayPay株式会社が提供するキャッシュレス決済サービス「PayPay」内のミニアプリ(※1)「PayPay資産運用」において、PayPayカード株式会社が提供するPayPayの支払い方法である「クレジット(旧あと払い)」を利用した「クレジットつみたて」の提供を開始しました。

引用:PR TIMESより

このようにpaypay証券でもついにクレジットカード決済での投信積立サービスが開始されるようです。投信積立のクレジットカード決済はすでに他社でも開始されており、個人投資家に非常に人気のあるサービスです。特にクレジットカード決済を行うとポイントがつく場合が多く、それが個人投資家を惹きつける大きな要因となっているのでしょう。paypay証券でもそのことはわかっているようで、paypap証券でもクレジットカード決済で最大0.5%の還元を受けることができるようになるとのことです。この発表を受けて個人的には非常にpaypay証券に興味が出てきました。他社でもクレカ積立を行っていますが、0.5%の程度での還元になってしまうところも多くあります。そういう意味で0.7%の還元を受けられる今回のサービスは非常に魅力的であり、気になるところでした。しかし、調べていくと大きな問題があることがわかりました。

paypay証券では株式等の移管はできない

ネットを調べてみると、なんとpaypay証券では株式等の移管はできないとの情報を発見しました。もしそれが事実であれば大きな問題です。そして公式ホームページを確認すると以下のような記述が掲載されていました。

Q.株式移管できますか

A.当社では、移管(他社からの入庫・他社への出庫)はできません。

引用:paypay証券より

ネットの情報は事実のようであり、paypayでは株式の移管はできないようです。しかし、ここには株式と記載されているだけであり、投資信託についての言及はありません。おそらくは投資信託も同様だとは思いますが、一応サポートセンターへ確認を行ってみたところ、以下のような回答を得ることができました。

お問い合わせいただきありがとうございます。

申し訳ございません。

弊社では、移管(他社からの入庫・他社への出庫)を承ることができません。

よろしくお願いいたします。

paypay証券サポートセンターより

残念ながらpaypay証券では投資信託も他社への移管はできないようです。これでは万が一、証券会社を変えたいと思った場合に、一旦投信を売却しなければなりません。当然ながら売却すれば税金が20%かかります。それは全くもって無視できない数字です。そう考えるとpaypay証券を選択するのはかなり厳しいのかなという感じです。

まとめ

今日はpaypay証券での移管について見てきました。正直、株式や投信の移管ができないというのは非常に大きなマイナスです。これだけでpaypay証券を選択するということはなくなってしまうのではないかと思います。最近は投資信託の取扱数を大幅に増やすなど、かなり積極的になってきたなという印象がありましたが、やはりpaypay証券を選択するということはないと結論づけることになりそうです。