バフェットの投資法を改めて振り返り、自分を見つめなおす。

先日、楽天の「トウシル」をみていたら、バフェットの記事が目に飛び込んできた。
バフェットは私が最も尊敬する投資家の一人で、自分が投資するときの基本的な考え方に多くの影響を与えた人だ。
そのバフェットの記事を読んで改めて感心させられるとともに、自分はいつもこの教えを忘れずに投資できただろうかと考え込んでしまった。
そういうわけで、今日はバフェットの投資法などに対する私の思いなどを語っていきたい。

ウォーレン・バフェットとはどういう人物か

バフェットはよく「投資の神様」などと呼ばれ、世界で最も成功した投資家の一人としてよく知られている。
小さいころからお金に対して強い関心を持っていたようで、初めて投資をしたのはなんと11歳の時だということだ。
私の子供のころを思い返しても、とても考えられない行動だ。
まあ、これだけ偉大な投資家になる人物なのだから私のような凡人と同じなわけがないが。
しかし、小さいころから今に至るまですべて順風満帆というわけではないようだ。
時には大きな失敗もしたらしく、なんと、今はバフェットの会社であるバークシャーハサウェイは彼のもっとも大きな失敗の投資先らしい。
その大きな失敗を糧に今のバフェット流の投資法へと変化したということだ。
そして、90歳を超えてなお現役というのもまたすごい。

バフェットの投資方法

バフェットの投資方法はいわゆるバリュー投資と呼ばれる手法に分類される。
企業の価値よりも割安な株を買うというものだ。
しかし、正確に言えばただ割安な株を買うというだけではない。
バフェットは株ではなく企業を買うつもりで株を買うというのだ。
つまり、投資先の企業が素晴らしいビジネスを持っているのか、経営者は優秀か、長期的に利益が見込めるのかなど、その企業が将来的に大きな富を生み出すことができるのかということを考え、企業全体を所有する価値があるのかを考えて投資判断を下す。
そして、有望な企業を見つけても割安な価格になるまで投資はしない。
さらにすごいのは、どんなに株価が上がっていて、世間で騒がれていても自分のわからない企業には全く手を出さないということだ。
市場で盛り上がっている業界があればだれでも関心を持ち、自分もそこで利益を出そうと思いそうだが、そういうことは全くしない。
昔、ITバブルの時はIT関連株に一切手を出さず、随分揶揄されたようだが、その後の展開を知る今の私たちはいかにバフェットの判断が正しかったのかは誰もが理解するところだろう。
バフェットの投資法をまとめると、

  • ビジネスが理解可能であること
  • ビジネスの長期的な見通しが良いこと
  • 経営陣が誠実かつ有能であること
  • 魅力的な価格で買えること

ということになる。
そして、自分のわからないことは手を出さず、自分のできることをとにかく突き詰めるという姿勢が今の地位を築き上げているのであろう。

改めて自分の投資を振り返る

バフェットの記事を読み、改めて勉強させられた。
私はバフェットの投資法をもとに投資はしているつもりではあるが、振り返ってみると本当にそれは実践できていたのか?と疑問に思ことも多々あるような気がする。
本当にその企業のビジネスをきちんと理解しているのか?
本当に長期的に利益を生みだせるのか?
経営陣の能力をきちんと判断できていたのか?
割安な価格になる前に買ってしまってなかったか?
自分のわからないことをわかったふりをしていないか?
当然私はバフェットではないし、バフェットになれるとも思ってない。
私はとてもいいかげんで、めんどくさがりなので、同じように完ぺきな投資なんかできるわけがない。
だからこそ、それを補うためにはどうしたらいいかを自分なりに考えた結果、貴族株投資がよいのではないかと思って実行している。
少なくとも貴族株投資をやれば、ビジネスの長期的な見通しと経営陣が有能であるかはある程度判断できるのではないかと考えたのだ。
この二つがダメであればとても25年という長期にわたり配当を増やし続けるなんてできないだろうから。
あと、価格についてはPERなどの指標で判断し、自分の理解できない事業の株には手を出さないようにする。
そうすれば、バフェットのような感じで投資できると判断したのだがどうだったのだろう。
少なくとも主観が極力入らないようにはなっていると思うが、まだまだ改善の余地はあるのか?
まあ、あんまり考えても仕方ない気がするし、ほどほどの結果が出てればとりあえず良しとしよう。
とりあえず、これからも地道に投資を続けていこうと思う。
「継続は力なり」
この言葉は私の好きな言葉であり、私のような人間でもできる数少ない有効な手段なのだ。