楽天の改悪はとどまるところを知らない

楽天証券の改悪について昨日お伝えしましたが、改悪はそれだけではなかったようです。楽天のSPUについても楽天証券分について改悪が行われます。本当に怒涛の勢いでの改悪で正直驚いているところです。さすがにもう少しゆっくりとしたペースで変更されていくと思っていたのでここまで急激な変化が起こるとは思いませんでした。昨日の変更と合わせてお伝えできればよかったのですが、楽天ポイントは利用している人も多く、関心も高いと思われますので今日は昨日お伝えしなかった点についてまとめていきたいと思います。

楽天証券

スーパーポイントアッププログラム(SPU)!楽天証券のポイント投資で条件を達成すると、楽天市場でのお買い物がポイント最大…

SPUとは

楽天市場を利用している人ならもう知っているとは思いますが、SPUとはSuper Point Up Program(スーパーポイントアッププログラム)の略で、楽天の各サービスを使うことで、ポイント倍率があがるお得なプログラムです。各サービスの条件を達成していくに従い、ポイント付与の倍率が上がっていき、よりお得に楽天市場での買い物ができるようになります。

楽天証券でのSPU達成の難易度が格段に上がる

楽天証券にもSPUが設定されています。そしてその条件が4月1日より変更されることとなりました。

変更前:楽天ポイントコースの設定と、500円分以上のポイント投資(投資信託)でポイント+1倍

変更後:楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定の上

└ 当月合計30,000円以上のポイント投資(投資信託)でポイント+0.5倍

└ 当月合計30,000円以上のポイント投資(米国株式 円貨決済)でポイント+0.5倍 ※米株積立および買付手数料無料海外ETF(9銘柄)除く。

引用:楽天証券ホームページより

今回の改正により楽天証券でのSPU達成は非常に難しくなりました。以前は500円以上の投資信託を購入していればSPU1倍を達成できたので非常にハードルは低く、条件達成できていた人はかなりいたのではないかと思います。しかし、改正後は非常に複雑かつ厳しい条件が課されることになります。まず、マネーブリッジの設定が必須となります。マネーブリッジは楽天証券と楽天銀行間での資金のやり取りを簡便に行うことができるサービスです。しかし、それ自体にデメリットはないと思われますのでこれは問題ないでしょう。それよりも問題なのは条件達成のために必要な最低限の投資金額が3万円以上必要な点です。今までは500円でしたが、それが一気に3万円まで上がります。ここをクリアできる人もいるとは思いますが、若い人などまだ余裕資金が多くなく、投資資金を確保しづらい人にとっては厳しいものになると思われます。さらに今度は投資信託だけでは0.5倍しか付与されず、もう0.5倍の付与を求めるならば米国株式を購入しなければなりません。しかも、定期積立や買付手数料無料のETFは含まれないということで、かなりきびしい条件が課されました。ほとんどの人はこの条件を満たすことは難しくなるのではないでしょうか。要は毎月何らかの個別銘柄や手数料のかかるETFなどを買い続けなければならないからです。私も投資信託の方は何とかなりますが、米国株でのSPU達成はまず無理です。これは明らかにSPUが達成できないようにしたいという運営側の思惑が見え隠れします。

楽天のサービス低下の流れは今後も続くでしょう

今回の改悪によりさらに楽天グループの魅力は低下しました。さすがに最近の楽天の改悪のスピードには驚かされます。元々他の企業グループよりも素晴らしいサービスを提供していただけに、いつかは改正はあるだろうとは思っていましたが、まさかこんなに早く、大きな改正が起こるとは想像以上です。やはり経営状態はあまりよくはないのでしょうか。いづれにせよ今後もこの傾向は続くと思われます。正直今の楽天を見ているとこの流れが止まるとは思えません。なのであまりポイントサービスなど付加価値についてはあまり考慮せずに、あれば儲けものというくらいに考えておくのがいいのかもしれません。ポイントサービスはもう生活に欠かせないものとなっているので、もう少し丁寧に扱ってほしい気もしますが、消費者としてはもうどうしようもないような気がします。

まとめ

今日は先日お伝えできなかった楽天の改悪について述べてきました。楽天も相当厳しいのでしょう。さすがにここまでの状況は予想外です。SBIグループなどはどんどんサービス向上が続いているような気がしますし、今までの楽天グループ一強の時代の終焉が近いのかもしれません。そういう意味では今後は楽天グループだけではなく、他の企業のサービスにも十分注目していく必要があるでしょう。それにしても楽天の改悪は本当に残念です。何とか頑張ってほしいと思いますがなかなか厳しいのでしょうね。